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2020.11.21 パーキンソン病

【医療従事者向け】知る!パーキンソン病:4時間目 パーキンソン「病」と「症候群」の違い

 

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4時間目 パーキンソン「病」と「症候群」の違い

 

特発性のパーキンソン病は、最も一般的なものであり、典型的な「パーキンソン病」という用語を意味するものです。

 

パーキンソン症候群はパーキンソン病以外の変性疾患や薬物投与、精神疾患等によりパーキンソン様の症状が見られるものを言い、真のパーキンソン病と混同される可能性があります。

 

 

これらの症候群には以下のものがあります。

 

● 進行性核上性麻痺(PSP)

● 多系統萎縮症(MSA)

● 大脳皮質基底核変性症(CBGD)

● レビー小体型認知症

● 薬物性パーキンソニズム

● 血管性パーキンソニズム

 

これらの症候群は全て、ゆっくりとした動きや脳から身体へ送られる信号のトラブルなどによって特徴付けられますが、それぞれ疾患の経過や病態生理学は非常に異なり、それぞれで症状のパターンが異なります

 

例えば、レビー小体型認知症では、深刻な幻覚、精神病および認知症を含む認知症状が早い時期に患者に見られるようになります。

 

血管性パーキンソニズムは、脳の白質に影響を及ぼし、歩行困難(歩行失行症)を引き起こす可能性があります。繰り返しの脳卒中または微小な脳卒中によって引き起こされます。

 

 

2つの事実がパーキンソン症候群とパーキンソン病を区別しています。まずは、病気の進行の時間が異なります。進行速度は通常パーキンソン症候群の方が著しく促進されます。

 

 

もう一つは、薬物治療に対する反応です。典型的または特発性のパーキンソン病の方は通常レボドパ療法によく反応しますが、パーキンソン症候群の患者は最低限の反応しかしないか、もしくは全く反応しません。

 

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