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脳卒中後遺症:視覚的な問題について
「見る」ということは、目と脳の機能を必要とします。視覚障害は脳卒中では珍しいことではありません。脳のどの部位が影響を受けるかによってその症状も異なります。
例えば、脳神経が障害されると、目の動きが損われ、ぼやけたり、物がニ重に見えたりすることがあります。
脳内の視覚に関わる経路が影響を受け、視野が乱される可能性があります。
視覚を知覚する脳の部分が損傷すると、これは視覚的な「無視」を生み出すことがあり、身体の半分またはその側で起こっていることの認識を失う現象が見られます。
また、奥行きや対象物に到達する際に大きな問題を抱える可能性があります。
視野欠損
視神経の経路の1つに影響を及ぼす場合は、片眼または両眼の視力の一部に影響を及ぼし得ます。これは片側視野欠損・半盲と呼ばれます。両方の視野の半分が障害を受けている場合、それは同名半盲と呼ばれます。
これは、右または左のいずれかを見ることができないので、日常において多くの困難を引き起こします。例えば、読書では、右の同名半盲の場合は文章や言葉の最後を見ることができません。左の場合は最初を見ることができません。対処法としては、読みたい部分を囲むように切り抜かれたカードであるタイポスコープを使用したり、プリズム眼鏡、視機能訓練士より技術を学ぶなどがあります。様々な対処法・練習をし乗り越える必要があります。
空間無視
右半球脳卒中は、脳が知覚情報を処理する部位に障害を負う可能性があり、視覚的な無視を生じることがあります。 リハビリテーション、補助具、テクニックを学ぶことを通してサポートすることができます。
目の筋肉の問題
第3、第4または第6脳神経が冒された場合、目の筋肉の問題が起こる可能性があります。これはぼやけや物が二重に見えることにつながる可能性があります。視機能訓練士は、練習や片眼を塞いだり、さまざまな種類のプリズムでサポートしてくれるかもしれません。
ドライアイ
まばたきをする機構に障害がある場合、眼が適切に閉じない場合があります。眼球は潤滑されず、非常に不快な思いをすることがあります。医師によって処方された「人工涙液」はそれを助けることができます。人によっては頻繁に瞬きを試みるよう推奨されます。
光に対する感受性が高まる
脳卒中後に光に対する感受性が高まる人もいれば、「着色された眼鏡」を着用することでそれを抑えられることもあります。
一過性黒内障
これは、一過性脳虚血発作(TIA)中に発生する可能性があります。眼動脈という目の網膜に血流を送る血管の血流低下によるもので、一時的に片目が見えなくなります。同側の内頚動脈狭窄が強く疑われます。数秒または数分かかることがあります。無視すべき症状ではなく緊急に対応すべきです。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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