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脳卒中を未然に防ぐ!最新予防法とチェックリスト
1. 知っていますか?循環器病対策基本法と脳卒中の現状
皆さんは「循環器病対策基本法」をご存じですか?この法律は2018年に制定され、脳卒中や心臓病といった循環器病を予防し、患者さんへの医療や福祉の質を向上させることを目的としています。特に脳卒中は、日本人の死因や要介護の主な原因の一つであり、発症を防ぐための対策が国全体で進められています。
この法律に基づき、私たち一人ひとりも生活習慣を見直すことで、脳卒中のリスクを大幅に減らすことができます。今回は、脳卒中を未然に防ぐための最新予防法やチェックリストをご紹介します。
2. 脳卒中の主な原因とリスク要因
高血圧
血圧が高いと血管に負担がかかり、動脈硬化が進みやすくなります。脳の血管が細くなったり弱くなったりすることで、詰まりや破れが起こりやすくなります。
糖尿病
血糖値が高い状態が続くと、血管の壁が傷つきやすくなり、動脈硬化の進行を早めます。糖尿病を放置すると脳卒中のリスクが大きく上昇します。
心房細動
不整脈の一種である「心房細動」は、血流が乱れやすいため血栓(血のかたまり)ができやすく、それが脳に運ばれて血管を詰まらせる場合があります。
喫煙・過度の飲酒・肥満
これらの要因は血管や心臓に大きな負担をかけます。喫煙は血管を収縮させ、過度の飲酒は血圧を上昇させ、肥満は生活習慣病を引き起こすリスク要因になります。
3. 最新の予防法①:生活習慣を整える
減塩&バランスの良い食事
減塩:一日6g未満を目指すのが理想です。味噌汁は具だくさんにして、塩分を控えめにすると続けやすくなります。
タンパク質と野菜をしっかり:魚や大豆製品、肉などの良質なたんぱく質と、野菜・果物からのビタミン・ミネラルをバランスよく摂取しましょう。
適度な運動
ウォーキングやストレッチなど、継続しやすい運動を取り入れるだけでも血圧の改善や体重管理に効果的です。週に3回以上、1回30分程度の運動を目安に続けましょう。
禁煙・適度な飲酒
禁煙は脳卒中リスクを大きく下げます。医療機関での禁煙外来を活用してみるのも一つの手です。
飲酒量はできるだけ控えめにしましょう。推奨量を超える飲酒は血圧の上昇に直結します。
4. 最新の予防法②:高血圧・糖尿病対策を強化
定期的な健康診断
●高血圧や糖尿病など、異常値が出やすい人は年に1回以上の健康診断を受けましょう。
●早期発見・早期治療が脳卒中予防には欠かせません。
血圧・血糖値のセルフモニタリング
●血圧計や血糖値測定器を自宅で活用し、日々の数値を把握することが大切です。
●数値が高い場合は生活改善とあわせて医師に相談しましょう。
最新の治療・指導を受ける
病院の外来で生活習慣病指導を受ける、もしくは専門外来での血圧・血糖値コントロールを行うと、リスクを効果的に下げられます。
5. 今日から始める脳卒中チェックリスト
☑ 血圧・血糖値を定期的に測っている
☑ 1日6g未満の減塩を心がけている
☑ 週3回以上、1回30分の運動を取り入れている
☑ 喫煙・過度の飲酒を控えている
☑ 定期的な健康診断(少なくとも年1回)を受けている
☑ 心房細動などの不整脈が疑われる場合、専門医に相談している
☑ BMI(体格指数)を適正範囲(18.5~24.9)に保つよう努めている
これらの項目で「できていない」「不安だ」というものがあれば、まずは1つずつ習慣化できるよう取り組みましょう。
6. まとめ
脳卒中は未然に防ぐことが十分に可能な病気です。普段からの生活習慣が大きく影響するため、無理のない範囲で継続可能な対策を取り入れていくことが重要になります。少しでも気になる症状や生活習慣病のリスクがある方は、早めに医療機関で相談し、適切な治療や指導を受けましょう。
7. 参考
・厚生労働省:循環器病対策について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/jyunkanki/index.html
・日本脳卒中協会
https://www.jsa-web.org/
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国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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