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脳卒中の回復過程
あなたは脳卒中がどのように回復していくか知っていますか?
普通に考えて、回復過程を知ることは難しいです。なぜなら, 同じ脳卒中はどれひとつとてないからです。
専門家でもどのように回復していくか、予測することは難しいのです。
その中でも、一般的な回復過程を今回お伝えしたいと思います。今回の記事では以下の3点を書きたいと思います。
①脳卒中発症後、どこでリハビリテーションをするか?
②脳卒中発症後の回復過程と時期
③回復速度に関する重要な情報
あなたの回復過程はあなただけのもの
先ほども述べたように、まったく同じ症状の脳卒中はありません。
つまり、あなたにどのような症状がみられているか、が重要であるということです。まずはその症状を知ることから始まります。
脳損傷の大きさ、場所、どれくらい脳損傷部位の回復が見込めるかなどです。
特に脳損傷部位の大きさは影響が大きく、小さければ回復は数カ月で見込めますが、大きければ回復に数十年を要する可能性もあります。
脳卒中発症後、どこでリハビリテーションをするか?
①病院
脳卒中を発症した直後、あなたは病院に行くことになります。数日か数カ月かはわかりませんが、そこで治療を受ける必要があります。
状態に応じて手術の可能性もあります。必要な治療が行われるでしょう。
その後、入院、施設、または自宅と別れていきます。
②リハビリ病院もしくは施設
一日に最低3時間のリハビリテーションを行います。理学療法、作業療法、言語聴覚療法と必要な部門があなたに行われます。
場合によっては施設に入所し、リハビリテーションを続けることになります。
③外来リハビリ,自費リハビリ, もしくは自宅
あなたの状態に応じて保険内では外来リハビリや訪問リハビリが適応となります。
外来リハビリでは週に1~2回の頻度で療法士と一緒に練習することになるでしょう。
保険外の場合は自費リハビリ施設の選択があります。費用はかかりますが、重症度や期間を気にする必要がなくなります。
自宅で自立して生活できると判断された方は外来リハビリを卒業となり、自宅での自主トレーニングなどに切り替わるでしょう。
自宅での自主トレーニング
自宅にリハビリテーションの場が移ると、回復するかどうかは完全にあなた次第となります。
不真面目になり、自主トレーニングをやらなくなれば、回復は見込めないでしょう。
回復が止まってしまうか、完全回復するかはあなたが努力するかどうかにかかっているのです。
一般的な脳卒中の回復過程と時期
脳卒中の症状は人それぞれですが、ここで基本的な回復の流れを見てみましょう。
①脳卒中発症1カ月
発症から1週間が最も回復する期間であることが多いです。
そこから発症後1カ月は大きく改善する期間です。
②発症後3か月
発症後3か月でも回復するスピードは速いです。なぜなら脳は高い可塑性を示している時期だからです(可塑性は脳自体の回復だと考えてください)。
③発症後6カ月
発症3か月から高い可塑性を示す時期から脱します。
しかし、これはあなたの回復が止まったわけではありません。
あなたが努力すれば、回復はいつまでも期待することができます。
回復が止まるのはあなたが努力を止めたときです。
④発症後1年
もしかしたらあなたの医者や療法士はこれ以上の回復は難しいとあなたに伝えるかもしれません。
しかし、あえてそれらの意見に耳を傾ける必要はありません。
仮にあなたがもう一生歩けないという考えがあるとします。
もしその意見を信じてしまったら、当然あなたは歩くことが出来るようにはなりません。
しかし、あなたが望みを捨てず歩く練習を続ければ、歩くことが出来る可能性があるからです。
⑤発症後20年
脳卒中の回復には何年もかかる場合があります。
努力を止めてしまえば、徐々に身体は悪い状態へと向かいます。
なぜなら努力すればするだけ回復が見込めるからです。
脳卒中になってから25年経過しても指の機能が向上した方を知っています。
脳卒中発症後のどのステージでも、回復は可能なのです。
回復を早める手段
魔法の薬や近道があるわけではないですが、いくつかの研究から以下に挙げた手段で回復速度を向上させられる可能性があります。
・イメージトレーニング
・服薬
・明確な目標
・一貫性
・反復練習
・十分な睡眠
・消極的な考えを持たない
・代償的な動作を使わない
これらの手段を合わせることで、あなたの回復を速められる可能性があります。ぜひ試してみてください。
療法士からのコメント
リハビリテーションを続けて、練習を反復することで間違いなく身体の動きはよくなると思います。何万回の反復練習で動作を学習するという意見があるのも確かです。しかし、上の意見は努力、努力で精神的に非常につらく、追い込まれてしまうこともあると思います。同じ病気を持つ人に相談したり、家族に悩みを聞いてもらったり、心に余裕ができるように練習していくことが長く続ける秘訣ではないかと思います。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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