Facebook メルマガ登録にて定期的に最新情報を受け取れます。
いざというとき慌てない!脳卒中に気づくFASTの合言葉とは
1. 循環器病対策基本法と脳卒中予防の重要性
2018年に施行された循環器病対策基本法は、脳卒中や心臓病といった循環器病に対する予防や早期対応、患者支援を全国規模で推進する法律です。この法律に基づき、国や地方自治体、医療機関が一体となって、循環器病による死亡や後遺症を減らすための取り組みが行われています。
特に脳卒中は、早期発見・早期治療が後遺症を軽減するために極めて重要です。この記事では、脳卒中の初期症状をいち早く見抜くための合言葉「FAST」について詳しく解説します。いざというときの知識としてぜひ覚えておいてください。
2. 脳卒中の早期発見がなぜ重要か
脳卒中は、時間との勝負と言われる病気です。発症後に適切な治療を早く受けることで、後遺症を軽減し、命を救える可能性が飛躍的に高まります。
ゴールデンタイムは発症後4.5時間!
脳梗塞の治療法である「t-PA(血栓溶解療法)」は、発症後4.5時間以内に行う必要があります。また、脳出血やくも膜下出血の場合も、早期の診断と手術が後遺症のリスクを大幅に下げます。
したがって、初期症状に気づき、迅速に行動することが家族や周囲の命を守る第一歩です。
3. FASTの合言葉とは?分かりやすく解説!
「FAST」は、脳卒中の初期症状を簡単に覚えるための英語の合言葉です。この4つの文字に、それぞれ重要なポイントが含まれています。
F:Face(顔)
顔の片側がゆがむ、笑顔が左右非対称になるなどの症状が見られる場合、脳卒中の可能性があります。
チェック方法:笑顔を作ってもらい、左右の口角が同じ高さに上がるか確認しましょう。
A:Arms(腕)
腕に力が入らない、一方の腕が下がるなどの症状が現れることがあります。
チェック方法:両腕を水平に上げてもらい、片方が落ちてこないか確認してください。
S:Speech(言葉)
言葉がはっきりしない、ろれつが回らない、言葉が出てこないなどの異常があります。
チェック方法:簡単な言葉を繰り返してもらい、正常に発音できるか確認しましょう。
T:Time(時間)
症状が見られたら一刻も早く医療機関へ。発症時刻を確認し、救急車を呼びましょう。
これら4つのポイントを素早く確認することで、脳卒中の可能性を高い確率で察知できます。
4. 実際に脳卒中が疑われたらどうする?緊急対応の流れ
1. 迷わず119番通報 脳卒中の症状が見られたら、すぐに救急車を呼びましょう。発症時刻を正確に伝えることが治療のカギになります。
2. 安静にする 無理に動かさず、平らな場所に寝かせて安静を保たせます。吐き気がある場合は横向きに寝かせましょう。
3. 頭を冷やさない 頭を冷やしても症状が改善することはありません。むしろ適切な医療機関への搬送が優先です。
4. 可能であれば症状を記録 症状の始まりや進行をメモしておくと、医師が迅速に診断を行う助けになります。
5. 脳卒中の再発予防にできること
一度脳卒中を発症した方は、再発予防が極めて重要です。以下のポイントを参考にしましょう。
血圧管理:家庭での血圧測定を習慣にしましょう。
生活習慣の改善:減塩食や適度な運動を取り入れ、禁煙・適量飲酒を心がけます。
定期検診:医療機関での経過観察を続け、異常があれば早期に対応しましょう。
6. まとめ
「FAST」の合言葉を覚えることは、脳卒中の初期対応において非常に大切です。初期症状をいち早く察知し、迅速に医療機関へ連絡することで、命を守り、後遺症のリスクを減らせます。
また、普段からの生活習慣の改善や健康管理が、脳卒中の予防や再発防止につながります。この機会に、自分や家族の健康について見直してみませんか?
7. 参考リンク
● 日本脳卒中協会
脳卒中の予防やリスクについてもっと詳しく知りたい方へ!
退院後のリハビリは STROKE LABへ
当施設は脳神経疾患や整形外科疾患に対するスペシャリストが皆様のお悩みを解決します。詳しくはHPメニューをご参照ください。
STROKE LAB代表の金子唯史が執筆する 2024年秋ごろ医学書院より発売の「脳の機能解剖とリハビリテーション」から
以下の内容を元に具体的トレーニングを呈示します。
STROKE LABではお悩みに対してリハビリのサポートをさせていただきます。詳しくはHPメニューをご参照ください。

国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
————————————————————
〒113-0033 文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
ニューロリハビリ研究所 STROKE LAB
電話番号:03-6887-5263
メールアドレス:t.kaneko@stroke-lab.com
TwitterやYouTubeなどはアイコンをクリック↓↓↓