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2024.05.17 脳卒中

脳卒中後遺症で性格が変わるって本当? 人格変化を3つの視点から捉える

 

 

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脳卒中後の人格変化

脳卒中の後には様々な人格変化が生じることがあります。今回は以下の3点に注目してお伝えします。

  1. 3つの人格変化
  2. 人格変化の原因となる脳の部位
  3. 態度と生活様式の変化が人格に与える影響

それでは見ていきましょう。


人格(パーソナリティー)とはなにか?

人格とは個人の特徴的な考え、感情、行動のパターンのことです。これは顕在的なものと潜在的なものの両方を含みます。人格は生涯を通じて形成され、多くの要因に影響されます。


1. 脳卒中後の人格変化

考え

脳卒中によって記憶力、思考力、論理性などが影響を受ける可能性があります。例えば、脳卒中後に忍耐強くなる一方で、逆に短気になりやすくなることもあります。同じ脳卒中でもその影響は人それぞれ異なり、人格変化も多様です。

感情

脳卒中の後には、うつ病や心配症になったり、深い悲しみに陥ることがあります。逆に、前頭葉の損傷によって心配事が減り、性格が明るくなることもあります。また、「脳卒中にあっても幸運に生き延びた」と前向きに捉える方もいらっしゃいます。感情の変化は脳卒中後の生活に大きな影響を与えることが多いです。

行動

脳卒中後には運動能力の低下から行動に変化が生じることがあります。例えば、以前は筋肉質で活発だった人が、脳卒中を境に動くことが困難になり、その結果、性格や行動にも変化が生じることがあります。



2. 人格変化の原因となる脳の部位

脳の特定の部位が損傷を受けると、人格変化が生じる可能性があります。具体的には、小脳と前頭葉の損傷が人格変化に大きな影響を与えます。

小脳

小脳は運動機能や協調性を管理する部位で、何かを実行する際に重要な役割を果たします。この部分が損傷されると、動作や運動に影響が出るだけでなく、行動や態度にも変化が現れることがあります。

前頭葉

前頭葉は感情のコントロール、意思決定、判断を担う部位です。この部分が損傷されると、感情の変動や行動の変化が顕著になることがあります。例えば、判断力が低下したり、感情の起伏が激しくなることがあります。


3. 態度と生活様式の変化が人格に与える影響

脳卒中により、生活様式も大きく変わります。日常的な活動である料理、洗濯、会話などに多大な時間と労力を要するようになり、生活のリズムやパターンが変化します。このような変化は、本人だけでなく周囲の人々にも影響を与え、結果として人格変化を引き起こすことがあります。


療法士からのコメント

脳卒中後の人格変化は多かれ少なかれ必ず生じます。本人も周囲の方も精神的なストレスが増える可能性が高いです。人格変化の原因を専門家に説明してもらい、相談すること、同じ悩みを抱える人と話し合うことなどで心の負担を和らげることが必要です。

脳卒中後の人格変化についての理解を深めることで、本人やその周囲の人々が適切に対応し、より良い生活を送るための一助となることを願っています。

 

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