パーキンソン病になりやすい人の特徴
パーキンソン病になりやすい人には様々な特徴がありますが、まだ明確にはわかっていません。この問題に関しては遺伝的要因と環境的要因の2点から考える必要があります。
誰がパーキンソン病になるのか?
現段階で、ある人がパーキンソン病を発症して、他のある人でパーキンソン病を発症しないのか分かっていません。科学と医学によってパーキンソン病についていくつかのことがわかってきましたが、まだ多くのことを研究中です。
例えば、パーキンソン病は、日本で最も一般的な神経変性疾患の1つですが、徹底的な研究をしても、どれくらい人々が罹患しているのか、誰がそれを発症するのか、なぜ発症するのかはわかっていません。
ここでは、パーキンソン病になる理由についていくつかの学説を述べます。まず、すべての病気の要因(特定の病気を引き起こす原因)は遺伝的要因と環境的要因の2つの主要なカテゴリーに分けられます。
遺伝性の疾患は家族内で継承され、DNAの一部として親から子に渡り、その人に特有の遺伝物質を形成します。環境要因による病気は人の外にあるものによって引き起こされます。ここでは、環境要因による病気のことをヒトの遺伝物質以外の何かによって引き起こされる疾患とします。毒物、薬剤、さらにはウイルスや細菌が病気の原因となることがあります。
パーキンソン病の原因は分かりませんが、近年、遺伝学にはかなりの関心が寄せられています。ヒトゲノム(人間の遺伝配列)のより洗練された検査を可能にする技術の進歩は、パーキンソン病における遺伝的役割の可能性をより深く探究する結果となります。
同じく、パーキンソン病の発症と環境の関連を研究している大多数の人口調査では、除草剤や農薬などの特定の溶剤への曝露、排便の頻度(これは病気の初期の症状かもしれない)、コーヒーの摂取量、喫煙量、血中尿酸値などが何らかの形で病気の発症に寄与する可能性が認められています。
パーキンソン病は、遺伝的要因と環境的因子の組み合わせによって引き起こされる可能性があります。遺伝的特性によって、パーキンソン病が発症する可能性がより高くなったり低くなったりする可能性があります。
例えば、パーキンソン病の素因を遺伝する人がいるかもしれませんが、毒素などの環境のトリガーに暴露しない限り、病気を発症することはありません。 他の人は、たとえ同じ毒素に曝露しても、パーキンソン病にならないように防御する遺伝的構成を持っているかもしれません。遺伝的および環境的要因の異なる組み合わせの合計によっても、ひとりひとりの症状違いや疾患の進行度の違いを説明することができるでしょう。
言い換えると、遺伝的素因Aおよび環境誘因Aを有するAさんは、遺伝的素因Aおよび環境誘因Bを有するBさんよりも重篤なパーキンソン症状を有する可能性があります。
Cさんは、保護的な遺伝的成分Cを有しているため、AまたはBの環境誘因に曝露してもパーキンソン病にはならない可能性があります。上記以外の組み合わせで異なった程度の疾患を生じることが考えられます(または、発症しないことも考えられます)。
変性疾患は通常、患部(パーキンソン病の場合は黒質)の感染または代謝障害、血液供給の不足によって引き起こされるものではありません。 ほとんどの神経変性疾患の原因は不明のままであり、多くの研究の焦点でもあります。
医師や科学者は、パーキンソン病の原因を明らかにするという難題に対する答えを探し続けており、彼らはおそらくこの謎を解明してくれると思われます。

国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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