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3時間目 パーキンソン病の診断
パーキンソン病の診断は難しく、治療が困難となる場合があります。患者は典型的な症状で来院されない事もあります。診断は長い歴史から培ったものと良質な臨床検査を行う事が大切となっています。多くの場合、初診で判断する事は一般的でなく、数回のフォローアップの中で観察し、薬物治療への反応などを確認していく必要があります。客観的かつ主観的な所見に臨床的判断を適用し、正確な診断を下す必要があります。
特定の症状はほとんどのパーキンソン病患者に発生し、診断を行うのに役立ちます。主な症状は次の通りです。
● 無動(動作緩慢)
● 安静時振戦
● 四肢固縮
● 姿勢反射障害
パーキンソン病と診断されるには、無動(動作緩慢)および少なくとも他1つの基本的特徴を有しています。
安静時振戦は、振幅が小〜中程度の高頻度の振戦で、手足が重力に抗して支えられている時に観察されます。患者は注意をそらされると、振戦はより強くなるかもしれません。振戦に注意を向け集中すると、時々それを抑えることができます。
基本的な症状はパーキンソン病の診断に役立ちますが、この障害に関して難しいのは各患者が症状、治療に対する反応および進行という点でどの程度異なるかということです。