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2020.11.21 パーキンソン病

【医療従事者向け】知る!パーキンソン病:5時間目 診断はどのように行われますか?

 

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5時間目:パーキンソン病の診断はどのように行われますか?

 

以前の記事では、パーキンソン病の主な特徴について説明してきました。それぞれの患者は独自の症状を有しているかもしれませんが、パーキンソン病患者に一般的に共通している症状があり、それは診断をするのを助けています。

 

それらは、「無動」「安静時振戦」「四肢固縮」および「姿勢反射障害」です。

 

 

無動は運動時の動きの遅さ・鈍さの事であり、しばしば体をコントロールする能力を損ないます。

 

パーキンソン病の診断のために、無動(動作緩慢)と少なくとも他に一つの基本的な特徴を伴わなければなりません。

 

安静時振戦は、膝の上に置いている手や腕が震える症状です。親指と人​​差し指がお互いに対して動き、丸薬を丸めようとするような動きのため、 “ピルローリング“振戦と呼ばれることがあります。振戦は一般的な徴候ですが、患者は振戦がない又は非常に軽度または目立たない方もおり、振戦がないことでパーキンソン病でないと間違えてはいけません。逆に、振戦だけが必ずしもパーキンソン病を意味するわけではありません。

 

四肢の固縮は、腕や脚さらには体幹の硬さ、つまり「筋肉が硬くなる」ことです。四肢を他動的に伸ばそうとすると、通常より抵抗の増加を示します。ガクガクと断続的な抵抗を示す歯車様固縮(cogwheel rigidity)や持続的な抵抗を示す鉛管様固縮(lead-pipe rigidity)がみられます。四肢の硬さは通常は非対称的であり、すべての四肢に影響を与えるわけではありません。

 

姿勢反射障害はさまざまな形を取ります。ほとんどの方で歩行の不均衡・不安定性を示します。多くの患者が歩くときの腕の振りが減弱します。自発的な後方への転倒は、パーキンソン病の後期段階で起こり得ます。

 

”すくみ足”は、患者が歩いている最中に道の途中でフリーズしたり、立ち上がってそれ以上動くことができない等の症状が観察されます。それらは、転倒を引き起こします。病気が進行するにつれて症状は悪化し、多くの人は杖や介助に頼ることになります。

 

4つの運動症状のうち2つ以上当てはまることは臨床的にパーキンソン病であることを意味します。

 

 

 

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