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質問49:テクノロジーの進歩は脳卒中後の失語症の方々をどのようにサポートしますか?
専門家からの回答
ここ数年で、アプリが爆発的に増加し、失語症に利用できるものも増えました。例えば、レストランで注文する時やコミュニティ活動を行う際に、メッセージの保存の作成または使用するツールがいくつかあります。それは人との対話をサポートします。
多くのソフトウェアプログラムやアプリでは、単語の理解表出・読み書きなどドリル作業のものがあります。これらは個々の障害に応じて特定のスキルを練習することをサポートします。
しかし、様々な便利なアプリがありますが、それを利用して家族や他の人たちと会話を簡単に済ませる事に慣れてはいけません。便利な技術を使う際に気を付けたい部分です。
良いアプリを選んで言葉のゲームにはまってみませんか?言語訓練にもなりますし、最新の技術を使用できるということ自体が、今後の生活に役立っていきます。
テクノロジーは、3つの方法で脳卒中後の失語症の方をサポートすることができます。
それは『繋ぐ』『コミュニケーション』そして『訓練』です。
『繋ぐ』:
電話は遠くの人と話すことを可能としますが、Skype・FaceTimeまたはGoogleを介したビデオチャットではジェスチャーや文章・表情を使用することでコミュニケーションをとることができます。
メッセージや電子メールを送信することで、ゆっくりと時間をかけて自分の考えを作成し、自分の言葉を調べ、返答することができます。オンラインサポートグループに参加すると、コミュニケーションの機会が増えます。
『コミュニケーション』:
言葉によるコミュニケーションを補ったり置き換えたりするためのツールや戦略は、補助代替コミュニケーション(AAC)と呼ばれます。AACは紙に絵を描いたようなコミュニケーションブックのようにローテクでも、iPadのようにハイテクでもかまいません。
失語症の人がコミュニケーションをとるのをサポートするために利用可能な多くのAACアプリがあります。それらは治療法ではありませんが、アプリが慎重に選択され、個人に合わせてカスタマイズされれば、その方の訓練にも役立ちます。
『訓練』:
治療アプリやソフトウェアを使用することは、個々に合わせて練習の難易度や質を調整でき、素晴らしい方法です。研究でのエビデンスでも、脳卒中発症から数年経っても、コンピュータ化された治療が失語症の方々の能力を改善するのを助けるのに非常に効果的であることを示しています。
セラピストなど専門家に依頼して、アプリを選んでみてもらっても良いでしょう。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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