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質問34:『認知』と『知覚』の違いとは何ですか?
専門家からの回答
この2つは異なるものです。『認知』には、日常生活をサポートする全ての精神的機能が含まれます。『知覚』とは、感覚を通して情報を取り込み、それを認識・解釈する能力です。
通常、これらのことは敢えて考えることなく当然のように受け止めています。認知に関する一例を挙げます。
例えば、食料品店に行く場合、まず車に乗り、それをどのように動かすかを体で覚えています。その認知機能を『手続き記憶』と呼びます。
また、どの食料品店へどのような経路で行くか計画を企て実行する『遂行機能』が必要です。
運転中は周囲で何が起こっても安全に注意を払って運転する為に『注意機能』が必要です。
食料品店への道のりで、いつもの道が閉鎖している際に、別のルートを見つけるために『問題解決』の能力が必要です。
食料品店に入ったら、食料品のリストを覚えておく必要があります。それを『陳述的記憶』と呼びます。
会計をする際には、金銭管理に関する計算を行う必要があります。そのように、買い物をするだけで複数の認知機能が必要です。
脳卒中では、これらの認知機能が障害を受ける可能性があり、運動機能だけでなく、上記のような認知機能に対するリハビリも必要となります。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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