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質問21:脳卒中後の回復のための運動のコツを教えて下さい
専門家からの回答
間違いなく『運動』は脳卒中回復の基礎と言え、不可欠です。
運動の効果は一つ一つ違う為、様々なタイプのエクササイズを知ることが重要です。
神経リハビリテーションでは、主に3つのタイプの運動を考えることをお勧めします。
①集中的な課題練習です。
獲得したい目標をまず決めましょう。その動きをより御自身で何とか行えるレベルまで簡単に動きを分解します(可能であれば7~8割の成功率で行える)。
例えば、コップで飲み物を飲むであれば、コップに手を伸ばす為に肘を伸ばすという肘の動きだけを切り取ってみたり、コップを持つ指の閉じ開きなどの要素を切り取ります。
そして、その部分だけを何百回・何千回と練習します。痙縮で手が硬くなりパフォーマンスが落ちる様でしたら、適宜ストレッチをしましょう。
②弱化した筋肉を強化しましょう。
上手く使用できていない分、二次的に筋力が落ちやすいです。廃用面の改善を図る必要があります。
③有酸素トレーニングです。
脳卒中者は、機能低下に伴い、日々の中で動く事がどうしても少なくなり、体力低下を来してしまいます。体力が低下すると、すぐに疲れ、また動かないという悪循環に陥ります。長く動けるように体力を付ける必要があります。
方法は、ウォーキング・屋内トレッドミル・スポーツ・エルゴメーター・車椅子を足漕ぎする・プールで歩く他様々な方法があります。
可能であれば、脈や血圧を測りながら行えると、御自身がどれ位動くと心血管系に問題が生じるのか又は大丈夫なのかが分かり、御自身で運動負荷をコントロールできるようになります。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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