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質問20:脳卒中後の理学療法の効果を教えて下さい
専門家からの回答
脳卒中後、脳は炎症の期間を経て修復します。これは自発的な回復と呼ばれます。脳内の炎症が治まると、障害側の動きの回復が出現し始めます。
通常、自発的な回復は体の体軸(中枢部:体幹等)ではじめに起こりやすいようです。その後、膝や肘のように中心から遠い関節での回復が見られます。
理学療法には主に2つの役割があります。
第一に、脳卒中により麻痺を患っている麻痺側を可能な限り元通り使用することを促します。人は適応能力を持っており、脳卒中後には非麻痺側を過剰に用いて、日々の動作を遂行しようとするため非対称的な動作を獲得しやすくなります。
理学療法は、対称性(両側同等の能力)を促進します。
理学療法の第二の役割は、弱化筋を強化することです。
筋肉は、パワーだけでなく俊敏性や協調性といった能力が必要です。適切なタイミングでオン/オフを切り替えることが出来る必要があります。バランスを細かく取ったり、寝たり起きたり、歩いたり階段を昇ったり様々な動きに対応出来なければなりません。
発症前に蓄えられた運動プログラムを失っている為、再学習をする必要があります。
理学療法と併せて、痙縮による過剰な緊張があることで動作に支障を来している場合は、ボトックスが併用されることがあります。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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