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棒を利用した手のエクササイズ(6)
今回はてこの原理で、手・手首の柔軟な動きと力強さを高める練習です。
適切に棒を握るようにセッティングを行えば、麻痺側の手から棒が急に落ちる事はありません。必要に応じて必要な分だけ非麻痺側の手や体の傾きを活用する事で、常に麻痺側の手の最大限の機能を求めることが出来ます。補助する時も軽いタッチで行うことをお勧めします。
【運動のポイント】
① 非麻痺側の手を活用しながら麻痺側の手で棒を把持し、棒を回転させる準備をします。
* 肘を体側に置き、直角90°曲げた状態で安定させ、前腕(手首)を外回し-内回しと回転させる要領で行っていきます。
② 手首の回転を開始します。始めは外方向に手首を回転させていきます。低い位置から棒を回転させていくのは大変かもしれません。その際は、体を少しだけ傾けて補助しても構いません。
③ 12時の方向(頂上)まで回転させることが難しい場合は、非麻痺側の軽いタッチで補助をします。軽いタッチで行う事で、麻痺側の手の自動性を損なわずに行えます。すぐに諦め手伝わせたり、必要以上に手伝ってはいけません。
④ 棒の端が頂上に到達した時に、体が傾いたままだとバランスが取れなくなるため姿勢を正し切り替える必要があります。
⑤ 頂上を越えると、棒の重みが再度急にかかってきます。非麻痺側の手の補助が必要なポイントとなります。
⑥ 麻痺側の手でコントロールしながら棒を低い位置へ回転させていきます。
* 必要に応じて麻痺側の手を非麻痺側の手で触りながら最小限の補助をしても構いません。棒を握るのではなく、手に触れ補助をします。(体より外に棒がある時は棒を触るよりも手下で補助した方が行いやすいと思われます。)
⑦ 限界まで回転させたら、逆の方向(内方向)へ力を切り替えます。上記と同様の手順で逆方向へ回転させていきます。
上記を何度も繰り返し行います。疲労が出現し、パフォーマンスが低下するようであれば休息を入れましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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