Facebook メルマガ登録にて定期的に最新情報を受け取れます。
指のストレッチ 回内・回外
この運動は本などの平らな物品を用いて手首や指をしっかり伸ばし、かつ手首の回外・回内運動などの回旋の運動を複合して行います。曲がっている手指の伸びやすさについて、手首の硬さは大きく影響します。
指先まで伸びている腱は手首を通過しているものもあります。したがって手首や手根骨部の緊張を修正することは指先にまで影響します。そのため可能な限り、非麻痺側の補助を使わず、自分自身の力で指を伸ばしてみてください。
「物体の上に平らになだらかに手を置き、とどめておくことができるか」というのは生活をしていく上で重要な機能になります。
【運動のポイント】
①座った状態で膝の上に本を置き、非麻痺側の補助を最小限にして、手掌と手指を伸ばして、手掌面を本の上につけてください。緊張が高く難しければ、他の手指や手首のエクササイズ、ストレッチ運動などを行ってから取り組んでください。
②可能な限り手掌と手指を伸ばしたまま、手掌面が上に来るよう手首を回旋させてください。手の甲が平らに本につくよう心がけます。
③手指は少し曲がってしまうと思うので、非麻痺側を用いて手指、そして母指を最後まで伸ばしてください。軽いマッサージや軽擦などを取り入れながら、手首、手指をしっかり真っすぐに伸張させます。
④可能な限り補助を使用せず、麻痺側手首を回旋させ、元の位置に戻します。再び手掌面を本に沿わせますが、指が滑らないように、上肢全体を用いてコントロールします。
⑤この手首面の回旋を10回程、繰り返し、麻痺側の力自身で動くよう努力してください。