頑張れば結果はでるの?
望み通りの回復がすぐできるかというと、残念ながらそれは神話に近いかもしれません。このサイトを見ているということは、良い結果を得られていないかもしれません。自分のリハビリについて今一度考える機会としてみましょう。
脳卒中患者様の実に90%が、退院後にどう機能改善させていけばよいか分かっていないとされています。また、誤った判断により、怪我や挫折を味わうことがあるはずです。そんな現状に当サイトでは向き合っていきたいと思います。想像以上に厳しいテクニックもあるかもしれませんが、確実にステップし、喜びを得るための、大きな挑戦と考えていただければと思います。
脳卒中発症後に、挫折や困惑を味わい、抑うつ状態になる方も多いです。これは脳卒中という疾患が大きな能力の損失を招くものであるため、自然なことであるかもしれません。
しかし脳卒中に関する知識をたくさん得ると、自分の限界点や人生が全く異なった角度から見えてきます。病気の影響をどう最小限に抑え、効率的な動きを獲得できるか考えることができるようになります。
正常運動にこだわりすぎ、代償運動を過剰に恐れて歩行練習が恐い…そんな恐怖から抜け出し、どんどん動いていきましょう!歴史上、多くの発明や発見は、失敗の繰り返しからできたものです。
機能改善に取り組んでも、常に満足する結果を得ることなく、求め続け、それでも少しずつの進歩となるでしょう。少しでも理想に近づき、それは「自分自身で作ったものだ」という成功体験に変えられれば、間違いなく進歩している状態です。
回復に大切な動機、実行力、継続力は脳科学的にも情動系の作用であるため、本能的な側面を持ち合わせていますが、自分自身で開発することも可能な能力です。あなたの考え方次第で、自立に向けた過程を大きく良い方向へ変えることができます。本サイトの情報をかいつまんでいけば、何回かは改善が見えてくると思われます。
しかし、本質的に「知識を得る」「学習をする」「実行する」「継続する」習慣を作ることに本サイトの情報が結びつかなければ、浅はかな改善に終わる可能性があります。回復途上で起こる何千回もの困難と闘う思想と能力、これを身に着けることが理想です。要求は高いかもしれませんが、究極の回復を目指すにはどうしても必要な要素です。
脳の修復、神経回路の再編成は病院での短い治療期間を終わった後、地域での長い回復過程の中でじっくりと進んでいくことを忘れないでください。機能的な動きの回復には確かに遺伝的要因や、合併する疾患などの医学的状態も制限を与えますが、それ以上に個人の取り組みが重要です。
この事実に直面し、困難に直面し、逃げずに「もがく」という態度ができることが、実は回復の最初の一歩なのです。このサイトは、もがくためのきっかけといっても過言ではありません。イギリスの小説家、オルダス・ハクスリーはこのように述べました。「経験とは、その人に起こった出来事をいうのではない。出来事が起こり、どう立ち向かったのかをいうのだ。」と。もがくことを恐れず、成長のため、楽しんで取り組んでいくことが大切です。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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