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脳卒中後の転倒の原因と対策
脳卒中後転倒してしまう危険性は高くなります。転倒と下肢への荷重量には関係があるようです。
転倒率が高い方は非麻痺側への依存度が高いという報告があります。また、立ち上がる時に下肢で踏み込む力が弱いとされています。
※論文の詳細につきましては下記をご参照ください。
The sit-to-stand movement in stroke patients and its correlation with falling.PubMed Cheng PT1, Liaw MY, Wong MK, Tang FT, Lee MY, Lin PS.1998
脳卒中後麻痺側の下肢が弱くなってしまったり、感覚障害・知覚の問題などがあることで非麻痺側の下肢を優位に使用してしまいます。
非麻痺側優位での動作を学習してしまうと徐々に麻痺側の活動が失われてしまい、筋力低下や荷重がかからないことで骨密度の減少につながる可能性があります。
その為、転倒してしまうと骨折しやすくなり、最悪の場合手術となります。術後はさらなる筋力低下が予測され麻痺側が骨折してしまうと歩行を獲得するのが困難になるケースが多々あります。
そのため、今回は麻痺側に荷重をしっかりとかけながら行える自主トレを提案しています。
【運動のポイント】
※タオルを準備してください。(3つ折り程度)
① タオルを麻痺側の座骨の下にしき、座ります。この時に麻痺側の座面を意識します。
② 体を曲げ過ぎずに(目線をまっすぐに)両方の踵へ体重をかけていく。そのまま立ち上がっていきます。立ち上がったら3秒程度踵を感じながら立位をとります。
③ 次に体が前へ大きく傾かないように(できるだけ体を起こしたまま)膝を曲げていきます。そして、麻痺側のお尻がタオルの上へ戻っていくように座っていきます。タオルからはみ出たり違う位置に座っているとまっすぐになっていないことがあります。
感覚障害のリハビリお役たち動画↓↓↓
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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