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パーキンソン病の全ての方に運動は有益ですか?
パーキンソン病の運動に関する研究のほとんどは、パーキンソン病の軽度から中等度の症状を有している方を対象としています。
頻回な転倒、運動能力の日内変動、不随意運動、または認知機能症状を含む、より複雑な問題を有するパーキンソン病の方に焦点を当てた研究はほとんどありません。したがって、運動がパーキンソン病の全ての段階において有益であるかどうかについては限られた理解しか世の中において持たれておりません。
どの段階にどのような運動が安全かつ効果的であるかについて、より多くの情報が必要です。診断された時・症状を感じた時からパーキンソン病の進行を遅らせるために、個々に応じた運動や認知トレーニングは必要であることは明白です。
「進行を遅くする」とは何を意味していますか?
これは、パーキンソン病を進行させる脳の変化を遅らせる、つまりドーパミンを産生する脳細胞を失うことを遅らせることを意味するという方がいます。
一方、パーキンソン病によって引き起こされる症状の悪化を単に遅らせることを意味するという方もいます。
脳内の根本を変化させることなく症状の悪化を遅らせるという考えの例は、運動訓練が移動や筋力、持久力を保ち、自立した生活を長く保つことがあります。
運動が脳内に直接影響する可能性があるということは、運動が「神経保護的」に働くということを意味します。
激しく運動するラットや猿を使用しての研究では、パーキンソン症状を引き起こす実験的な脳損傷の影響から運動によって脳神経が保護される事が示されています。動物研究の結果は期待を高めますが、決定的ではありません。パーキンソン病の研究者は、パーキンソン病患者の神経保護を研究することを熱望しています。
研究には、長期間に経過を追っていく必要があり、多くの研究参加者が必要です。このタイプの研究は費用がかかります。研究による証拠が運動の効果を示していくにつれ、大規模な資金提供機関がこの種の主要な研究に資金を提供する可能性がますます高まっていきます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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