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段階に応じた運動の選択・調整について
パーキンソン病を患う全ての方に当てはまる運動療法はありません。多くの運動は身体的かつ精神的賦活に効果的で、様々な種類の運動が様々な効果を生みます。個人個人のニーズに合わせて異なる運動を組み合わせることはとても効果的です。
代表的な運動には(1)ストレッチ(2)有酸素運動(3)抵抗運動(筋力トレーニング)があります。それらの運動はパーキンソン病のそれぞれの段階に応じて、安全性を含め同じ運動でも調整・工夫して行われなければなりません。
比較的軽度な障害の方は、自身で様々なストレッチを行い、筋力トレーニングで筋肉を補強し、自転車エルゴメーターで有酸素運動を行うことができます。
しかし中等度の障害を持つ方は、安全面を考慮して、手すりを把持しての低速でのトレッドミルや低い椅子型のエルゴメーター、筋力トレーニングも臥位や座位の安全な運動に変更する必要があります。より難易度の高い運動を行うには専門家やパートナーと一緒に行う必要があるかもしれません。
成功の鍵となる要素は、
・自身の体力・筋力・柔軟性など現実的に問題になっている課題に対して運動を行う事
・各々の能力に見合った運動から始めること
・徐々に成果を感じてきたら経過と共に実施時間や難易度を挙げていくことです。
トレッドミルや自転車エルゴメーターをもっと多く時間を延長して行うことが出来ます。トレッドミルの速度や傾斜を上げることで運動負荷量を増すことができます。
筋力トレーニングでは回数や重しを変更することが出来ます。ストレッチでは数や種類を増やすことができます。
徐々に自分のペースで負荷を上げていく事で着実に進歩し、日々の活動の違いに気づくと思います。体幹が強くなると真っすぐ座れるかもしれません。坂道や階段が楽に感じるかもしれません。重い荷物を持ち上げやすくなるかもしれません。 または、持久力が向上するにつれて、家族や友人との交流をさらに楽しむことが出来るかもしれません。
これらは各々の生活上に意味を為し、抗パーキンソン病薬で得られる効果に似ています。
運動は薬物療法を代替することはできませんが、重要な補足事項です。運動に投資することは、時間の経過とともに機能に意味のある差を生むことは明らかです。私たちは、日常的な運動で身体的に活動している患者と、座って動かずに生活をしている患者の差をはっきりと見ています。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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