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頭部外傷に対する新たな検査方法:末梢視覚反応時間測定テスト
UNY Downstate Medical Centerの生理学・薬理学教授であるPeter J. Bergold博士によると、末梢視覚反応時間を用いた新しい検査(peripheral vision reaction test) が「脳震盪:のうしんとう」のような軽度の頭部外傷のより早い診断とより効果的な治療につながる可能性があることがジャーナルに発表されました。
Bergold博士とその共同研究者によれば、軽度の頭部外傷または脳震盪を伴う多くの患者は完全に回復しますが、回復できない患者も多々いらっしゃいます。より早く診断できることによって長引く症状を発症するリスクのある患者をより良く管理できる可能性があります。
長引く症状には、集中力、記憶喪失、混乱、不安、頭痛、過敏性、騒音、光感受性、めまい、疲労などがあります。
「軽度の頭部外傷は、現在主観的な臨床評価により診断されています。 周辺視覚反応検査は軽度の頭部外傷患者と診断を受けた患者の中からより重篤な症状を持つ患者を同定するために、客観的で安価で迅速な検査であり、有用であることは明らかです。」とBergold博士は述べています。
編集部コメント
編集部コメント:脳損傷のような画像診断ができない疾患の診断が客観的に行えるようになることで救われる患者さんは多く存在すると思います。臨床に応用される日が待たれます。
Reference
Kyle B. Womack, Christopher Paliotta, Jeremy F. Strain, Johnson S. Ho, Yosef Skolnick, William W. Lytton, L. Christine Turtzo, Roderick McColl, Ramon Diaz-Arrastia, Peter J. Bergold. Measurement of Peripheral Vision Reaction Time Identifies White Matter Disruption in Patients with Mild Traumatic Brain Injury. Journal of Neurotrauma, 2017
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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