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脳卒中後の治療戦略「課題特異型訓練」とは?
入浴・着替え・トイレなどをはじめ日常生活動作能力を取り戻すことは、自立した生活を取り戻すことを意味します。自立した生活を取り戻すためには、十分な計画と戦略を練った定期的なリハビリを行う必要があります。今回はリハビリの戦略のひとつ「課題特異型訓練」についてお伝えします。
まずは課題特異型訓練について説明します。課題特異型訓練は、簡単に言うと成し遂げたい課題を実行します。歩きたい場合は、歩行練習が必要になります。
しかし、これを成し遂げるには自信とスキルが求められます。この二つの事は、脳卒中後の多くの方は損なわれており、直接その課題の練習を行うことが難しい場合があります。機能低下した状態で、複雑な動作練習を行っても訓練として効果的でありません。
課題特異型訓練ではその日常生活動作を完全に遂行できるレベルまで課題を細分化して実施する訓練です。
例えば、「コップで飲み物を飲む」といった動作を獲得したい時に、「コップまで手を伸ばす」といった細分化された肘を伸ばすという課題を訓練していきます。細分化された課題を反復してトレーニングしていくことで特定の動作を修得していきます。正しい動作の仕方をセラピストに教わります。
反復練習は、根気が必要です。そのため、何故練習をする必要があるのか、その意味を自身で考える時間を作る必要があります。自身が求める幸せの在り方を見つめ、頑張る理由を見つけ、それに向かって努力します。
療法士からのコメント
脳卒中後の訓練は、馴染のある物を使用した訓練・生活を想定した訓練の方が闇雲にトレーニングをするよりも学習効率が良いとも言われています。そして実生活上のことで練習をする方が、効果も感じやすいかもしれません。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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