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プラトー(改善の停滞状態)になったら終わり…とは限らない
脳卒中後の機能改善は,従来まで発症後約6ヶ月間において大きな機能改善が認められるとされてきました.
その理由は,6ヶ月以降における機能改善に大きな変化が認めれにくいとされてきたからです.
しかし,中にはプラトー(機能改善の停滞状態)以降においても機能改善が認めれたされる報告例も多数存在します.
自身の発症経過において,6ヶ月が経過した際にプラトーの存在だけを信じていた場合,リハビリに対するモチベーションが低下するかもしれません.
そのモチベーションの低下によるリハビリ実施の減少は,プラトー(機能改善の停滞状態)から好転できる可能性を摘むことになることも考えれます.
モチベーションを維持することは容易なことではありませんが,機能改善への意欲をもって身体を動かす習慣は重要な事だと言えます.
栄養的視点を疎かにする
脳卒中後の回復において食事から得られる栄養は非常に重要な視点の一つです.
どのような食事をとるのか?合わせてどのようなものを摂取した方がよいのか??を理解しておくことは重要です.
機能改善は動作/運動を介した身体機能のみだけでなく,栄養の摂取から考える内部の観点をもっておくことも大切になります.
過度なリハビリや運動
リハビリに対してモチベーションをもって実施することは重要なことであり,賞賛すべきことなのは明らかです.
しかしながら,過剰にリハビリ・運動を実施してしまっている場合,その努力はあまりリハビリ効果として貢献してくれていない可能性が考えられます.
リハビリ中において十分な休息が行われない場合,それは脳を疲弊させることに繋がり,麻痺や運動の再学習を阻害することになってしまいます.
努力のわりに結果がでない…このことは自身のリハビリに対するモチベーションを低下させかねません.
機能改善への気持ち・焦りと自身の身体における疲労においては,常に冷静に相談していくことが必要になります.
現存の機能において直視することを避ける
脳卒中に罹られた方々は,生命の危機に瀕する疾患を乗り越えて現在の生活を送っています.
これは事実であり,この局面を乗り越えた自分自身に讃えてください.
このことは,これから実施していくリハビリに対してモチベーションをもって取り組んでいけることにも繋がります.
現存の自己の機能を把握・理解し,これからどのように対応・改善を図る取り組みを行っていくのか?
そんなことを考えられるような心理的状態に移行するためには,まず自身の現状と向き合うことも必要かもしれません.
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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