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脳卒中後に生じ得る「感染症」について
誤嚥性肺炎
脳卒中後は、胸部の半分を動かす機能が低下している可能性があり、十分に空気を吸い込む・吐き出す又は強制的に息を吐くような呼吸システムが損われている可能性があります。
また脳卒中後は咳反射や嚥下反射の障害を来すことがあります。それにより食べ物や飲み物の粒子が誤って吸い込まれることがあります。食べ物や飲み物を介して、細菌やウィルスが誤って気管に入ってしまい炎症を起こします(感染源となる)。これを「誤嚥性肺炎」と言います。
唾液が気管に流れ込むこともあります。食事に注意していても、誤嚥を完全に防いでいる事にはなりません。抗生物質を用いた薬物療法が基本です。嚥下障害は、短期間で自然に治まることもありますが、後遺症として残る場合もあります。口腔ケア(保清)、嚥下指導も重要となります。
尿路感染症
膀胱の機能が損なわれる可能性があり、尿が出ない・尿路感染症などを発生する可能性があります。
急性期の治療では利尿剤の投与や時間尿量の測定,水分管理が必要となるため膀胱留置カテーテルを留置することが多いです。膀胱にカテーテル留置されている場合、特に尿感染症が起こりやすくなります。
下部尿路感染症(膀胱から尿道、前立腺などの感染)排尿痛、頻尿や残尿感、夜尿、血尿、尿の濁り、37℃前後の微熱などの症状があります。
上部尿路感染症(腎臓から尿管まで)の感染兆候は高熱が出たり、腰痛・背部痛、吐き気や嘔吐、食欲がないなどの症状が出ます。
適切な抗生物質が投与されるべきです。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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