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指の対立運動
今回も手指や手掌、手首を動かす運動を紹介します。今まで何種類も手首や手指を伸ばす運動を紹介していますが、どれも重要です。理由は2つあり、ある伸ばし方では伸ばせる部分とそうでない部分があり、色んな運動を組み合わせることで全体がしっかり伸ばせます。
もう1つは、麻痺側の動きにつなげるには、多様な感覚を入れていくことが必要です。伸ばし方が違えば感覚も違いますし、今後触れていきますが、伸ばすだけでなく、叩いたり、さすったり、握ったり、こすったり…手への多様な感覚入力は脳の活性化につながります。
そういった意味で手指部を伸ばす運動はいくつもありますが、時間をかけて挑戦してみてください。毎日行い、100回ほど行えば確実に柔らかくなります。
この運動は2段階あり、1つは指を支えに押し付けることにより、完全に伸びることを目的とします。もう1つは指と指の間をしっかり広げ、側面を伸ばすことです。
麻痺側をある位置に止めておくことも本当は難しいですが、失敗は確実に成功の素になります。あきらめず、強く脳で動かすことをイメージし、補助を使ってでも、実際の動きと同期するよう心がけてください。
【運動のポイント】
①非麻痺側の親指をうまく用いて、麻痺側の手指を伸ばし切り、本の上に平らに乗せます。すぐに曲がってしまう指があるかもしれませんが、何回もやり直して構いません。平たく本につけます。
②少し浮いてしまう手首を、ここで入念に押し下げます。真っすぐな指はそのまま保つよう努力します。20秒ほど保ちます。もし硬くてすぐに浮いてしまう場合でも、毎日行い100回程行えば、確実に柔らかくなります。
③ここで第2関節、もしくは第3関節をよく見て、浮いている場合は再度入念に押し下げます。指~手
首までが完全に平たくつく状態を目指します。毎日、何回も押し下げてください。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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