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手指の分離運動
脳卒中を発症後、麻痺側の手指の動きは全てが一緒に動く「共同運動」と呼ばれるパターンを呈します。これは脳から指につながる運動神経のどこかで不具合が生じているためです。
最初は不自由でつらい気持ちになりますが、この段階であきらめてはいけません。共同運動から脱する練習を続ければ、少しずつですが指が分離して動く「分離運動」が獲得できます。
分離させる練習は難しく、すぐにはできず何回も何回もストレスを感じながら、それでもうまくいかないことが多々あります。
しかし、動かそうと脳が信号を発揮することが最大の効果ですので、上手くいかずストレスを感じても、そのストレスが回復の印だととらえて、マイナスに捉えずに、割り切って、反復練習を繰り返してください。
ここでは麻痺側の親指を軸として、その先端に人差し指、中指、薬指、小指と順番に先端をつけていく練習をします。1回ついたら元の位置に戻り、次の指に交替します。
【運動のポイント】
①あらかじめ手指や手首を十分に柔らかくし、麻痺側の手を平らな本や机、支えに置きます。
②手の甲が支えに沿うように手を寝かせます。指が開くよう非麻痺側で補助します。
③親指に対してまず人差し指を10回タッチさせ、次に中指、薬指、小指の順に順番に進めて行きます。各指で10回ずつタッチを行います。
④帰りは逆に小指からスタートし、10回ずつ行い、最後に人差し指でゴールです。
*最初は非麻痺側の補助を用いて、1本1本確実に分離して動くよう行ってください。上手く動かなくても、脳から「動かす!」という意志は必ず発して、合わせるように非麻痺側の親指と人差し指で挟みながら、補助してください。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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