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麻痺側の手を振りケアする方法
今回は、運動と運動の合間に入れるコンディショニングの練習です。上肢と手の筋肉の強張りを緩和し、他の練習を行う準備を整える効果があります。肩から手先までリズムよく振り、出来る限り速さを加速させ振っていきます。そして、筋肉を解きながら、血液を手先へ巡るようにしていきます。
【運動のポイント】
①姿勢を正して、手を床方向に伸ばし、各々の手を床に平行にして手を振ります。姿勢などの影響から人によって手を振りやすい場所が違うかもしれません。肩に無理が来ず、楽に振れる位置を探してみて下さい。
②手の甲を前方に向けます。
③次に、手の平を前方に向けます。
④再度、手の甲を前方に向けます。この手順を連続的にリズムよく、徐々にスピードを加速させていきます。
*この手を振る動きは、手先を動かしている様で、実際は肩の方から運動が波及しているのです。手先はリラックスして肩から手先へ運動が波及するようなイメージで行ってみましょう。
*上記の運動は正常~比較的筋肉の緊張が低い方に適しています。
【上手く行えない場合の別法】
・良い方の手で麻痺側の手首を持ち、股関節もしくはお臍の下くらいまで持ち上げ、良い方の手で優しく手首を揺らします。
【筋の緊張が高い方の別法】
・硬くなっている筋肉を擦ったり、優しくマッサージのように叩いたりすることでも同様の効果を生み出すことができます。
・擦る際には筋肉の具合を指先一つ一つまで感じながら擦って下さい。途中で、十分ほぐれたか、血の巡りは良くなったか感じて、不十分な所をもう少しほぐしてあげましょう。
★脳卒中の方へのワンポイントアドバイス★
「ボルトとナットを使用しての手指の練習」
たくさんの「ボルトとナット」と「三つの空箱またはお椀など」を用意します。 一つにボルトとナットを入れておきます。そして他の二つにボルトとナットを仕分けていきます。まずは、良い方の手で行いイメージを付け、その後で麻痺側の手で同様に仕分けます。
次に、仕分けたボルトとナットを合わせ一つにして空いている箱に入れていきます。まずは、麻痺側の手でボルトを持ち、良い方の手でナットを持ち一つにしていきましょう。慣れてきたらボルトとナットを逆にした練習も行いましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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