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質問47:失語症を有する家族をサポートするために何ができますか?
専門家からの回答
家族にとって最も重要なことは、失語症となり少なからず落ち込んでいたり不安になっている本人とのコミュニケーションの取り方、失語症の本人とのコミュニケーションに関わる技術、周囲の人との会話の際に本人を適度にサポートする技術を学ぶことです。これは失語症の本人が理解しやすくなるように自身の言語スタイルを変える事が大切になります。
紙・ジェスチャーおよび特定の質問を使用することにより、失語症のある本人が自分自身を表現することが容易になります。周囲の方との会話の際にサポートする際に大切なことは、失語症の本人の能力やコミュニケーションの取り方を相手に伝える事です。
例えば、失語症のある本人が最もコミュニケーションを取りやすい方法を確認し、そのコミュニケーション方法(ジェスチャー、書く、描く、話す)を学び、その方法を他の方にも伝えてあげます。
また、家族は失語症が言語障害であることを十分に理解することが重要です。 認知能力が影響を受けることを意味するものではありません。 心が大丈夫であることを知ることは、早い段階で最も重要なことかもしれません。そして、家族はこれが長いプロセスが必要であり、回復を諦めない事が大切です。
失語症の方とのコミュニケーションは双方にとって、イライラさせることがあります。話す方法を調整することで、その不満を緩和することに役立ちます。 失語症のある人と話す時に行うことができるいくつかことがあります。
● コミュニケーションの負担を分かち合い、失語症のある本人だけの問題ではないことを認識します。 忍耐とコミュニケーションのための時間を十分に取ります。
● 表現力のある声で短く簡単な文で話します。しかし、大声を出したり、小声で話したり、赤ちゃん言葉で話をしたりしないでください。
● 口でのコミュニケーションを補うため、書く・ジェスチャー・絵を描く・ボディーランゲージ・写真を使用します。キーワードを書き留めるには、紙とペンを手元に置いてください。
● はい/いいえで答えられる質問(例:紅茶をお召し上がりになりますか?)、書面での選択肢(例:紅茶・コーヒー・ジュース)を提供する。
● 出来る限り静かな環境で話し、気を散らしたりする背景ノイズを除去します。通常は1対1のやりとりの方が大勢での会話よりも通じやすいです。
● 理解しているふりをしないでください。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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