Facebook メルマガ登録にて定期的に最新情報を受け取れます。
質問37:脳卒中後の認知の問題にどのように対処すると良いですか?
専門家からの回答
これは2段階のアプローチを考える必要があります。 まずは脳卒中後の初日からリハビリテーションを通して『気付き:awareness』をたくさん培っていくことが重要です。
ほとんどの患者が運動機能の障害には気付きますが、認知面の障害には気付いていないことが多いです。
例えば、『歩けなくなりました』『手が使えません。』といった発言は良く聞かれますが、「思い出せなくなりました。」「左の方を意識できません。」「気が散りやすくなりました。」などという人はほとんどいません。
そのような自身の認知面の問題に気付くことはとても大切です。その気づきがまず回復の第1歩です。 歩けるからと自宅に退院し、生活を始めると認知面の問題がある場合、大変なことがたくさん起こり得ます。
問題があることに気づいたら、それが生活にどのような影響するのか、それを基に目標を設定して、克服していく事を始めることができます。
第2の段階は、気付きの後の戦略トレーニングです。 認知的な問題があるとしても、様々な戦略を用いてそれを補えることができます。
戦略を立てるにはまず、どんな障害があり、どのような問題が起こるのかを明確にします。次にそれに対する戦略を患者・医療者のチームで検討します。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
————————————————————
〒113-0033 文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
ニューロリハビリ研究所 STROKE LAB
電話番号:03-6887-5263
メールアドレス:t.kaneko@stroke-lab.com
TwitterやYouTubeなどはアイコンをクリック↓↓↓