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脳卒中と炎症の関係について解説
脳卒中と炎症には密接な関係があります。脳卒中が起きると、脳はダメージを修復しようとして炎症反応を引き起こします。また、脳卒中の発症に先立って、体内に蓄積された慢性炎症もリスク要因となります。この記事では、それぞれの関わりについて解説し、生活習慣の改善によるリスク軽減法をご紹介します。
1. 脳卒中と炎症の関係
炎症は、体が外的な刺激や組織の損傷に反応して発生する自然な治癒プロセスです。脳卒中後には、脳内の損傷部位を回復しようと、免疫細胞が集まり炎症反応が起こります。これは本来、組織を修復するための重要な働きですが、過剰な炎症が発生すると、逆に健康な脳細胞にもダメージを与えてしまうことがあります。このため、脳卒中後の炎症を適切にコントロールすることが、症状の悪化を防ぐために重要だとされています。
2. 脳卒中発症後の脳内炎症
脳卒中が起きると、マクロファージや好中球などの免疫細胞が血液を通じて脳内に移動し、サイトカインと呼ばれる炎症性の分子を分泌します。この炎症性サイトカインは、損傷部位で新たな細胞の再生や回復を促進しますが、過度の炎症反応が続くと、健康な脳組織にもダメージを与え、神経細胞がさらなる損傷を受ける原因となる可能性があります。近年の研究では、脳卒中後の炎症を抑える薬剤や治療法の開発が進められており、患者の回復と後遺症軽減に向けた新しい治療法への期待が高まっています。
3. 慢性炎症と脳卒中リスク
慢性的な体内の炎症も、脳卒中の発症リスクを上昇させるとされています。特に欧米化した高脂肪・高コレステロールの食生活、運動不足、過度なストレスが、血管内の炎症を引き起こし、心血管疾患や脳卒中の要因となることが分かっています。慢性炎症は、動脈壁の損傷やコレステロールの蓄積を促し、動脈硬化や血栓形成を助長します。結果として、血流が悪化し、脳卒中のリスクが増加する危険性があります。
4. 炎症を軽減するための生活習慣
脳卒中リスクを抑えるためには、体内の慢性炎症を減らすことが大切です。実践しやすい対策として、以下が挙げられます。
・規則正しい食生活:新鮮な野菜や果物、抗酸化物質を多く含む食材を積極的に摂取し、コレステロールや脂質の蓄積を防ぎます。魚に含まれるオメガ3脂肪酸も、抗炎症作用が期待されています。
・ストレス管理:ストレスは体内の炎症を悪化させるため、瞑想やヨガ、適度な運動で心身をリラックスさせることが大切です。
・十分な睡眠 :睡眠不足は免疫システムに悪影響を与え、炎症反応が増える原因となるため、適切な睡眠時間を確保することで体内の炎症を抑える効果が期待できます。
これらの方法を取り入れることで、体内の炎症を軽減し、脳卒中の予防につなげることが期待できます。
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「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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