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脳卒中後に周りの方にお願いしたい7つのこと
今回は、脳卒中を発症した本人と関わる周囲の方々に理解をして欲しい7つのことをお伝えします。
1. 脳卒中を発症した後、全てのことが初学習または再学習となります。知らない言語をすぐに覚えられないように、麻痺した心身を上手くコントロールできるようにするためにも長い月日と辛抱強さが大切となります。御家族の方も、それを理解した上で思いやりを持って前向きに励まして頂きたいと思います。
2. 脳卒中にかかることは愚かな事ではありません。骨折と同じです。自尊心・敬う心を忘れないで下さい。
3. リハビリ中や食事中をはじめ特に集中を要す時は、テレビの音や様々なノイズを出来る限り排除して下さい。例えば、手の練習の際の手への刺激はとても良い刺激です。脳が神経を再配線し、機能回復を促します。しかし、ノイズがある場合、その良好な刺激を阻害します。注意散漫にならないように気を付けて下さい。
4. やること成す事に時間がかかるとしても、その速さで認知症だと思わないで下さい。脳卒中後は、脳は混乱しています。同じ情報を取るにも、通常より時間がかかります。しかし、それは知性を失ったということは意味しません。単に情報を引き上げるのに時間がかかってしまうだけです。
5. 脳卒中後は、昼寝を欲することがあります。以前は楽に行えていたことが、膨大な労力を要し、エネルギーを通常より多く使うのです。怠けたいのではありません。リハビリや日常生活を活発に行う事は大切です。しかし、その後に多くの睡眠で脳を休める事は必要です。日中は、夜眠れなくならないように、軽い昼寝程度にしておきましょう。
6. 大きな声で耳元で話掛けないで下さい。難聴ではありません。言葉を理解したり、取り出すのに時間がかかるかもしれませんが、大きな声で話したら解決するものではありません。思いやりや辛抱強さ・分かりやすくゆっくり話す等のコミュニケーションの仕方が望ましいです。ちょっとしたコーチングや提案が効果的です。
7. 脳卒中は自分の感情をコントロールする能力にも影響を与えることがあります。重度の場合、情緒不安定として言われます。それを理解し辛抱強く関わってください。出来る限りのサポートを医師や周囲の方と協力しながら提供して下さい。
療法士からのコメント
昨日までと一変した本人の姿を見て、どう関わったら良いか悩む方も多いと思います。脳卒中の病態を理解する事で、本人の置かれている状況が次第に分かってきて、それに伴い関わり方も見えてきます。是非当サイトを活用し、より良い関係が築かれることを願っております。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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