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2017.11.15 脳卒中

脳卒中・片麻痺に生じやすい2種類の痛みと対策 (肩の痛み・痙縮など)

 

 

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脳卒中後の痛みの種類と原因

 

 

脳卒中後の痛みは治療時に生じる不運な副作用とも言えるでしょう。

 

今回の記事は以下の2つになります。

①脳卒中後の痛みの種類について

②痛みを減らす方法

 

中枢性疼痛

中枢性の痛みは脳卒中患者の12%に見られます。

 

針で刺された痛みと表現されることもありますが、ほかにも燃えるような感覚、撃たれたような痛みと様々です。

 

原因は不明ですが、脳の特定の部位が損傷すると生じると言われています。

 

脳が熱さや冷たさを痛みとして捉えてしまうことが問題なのです。

 

治療法

治療方法はないと報告されていますが、薬は症状を緩和させることが可能と言われています。

 

70%の脳卒中者がてんかんやうつ病に用いられる薬によって症状の緩和が得られると報告されています。

 

中枢性の痛みは脳卒中発症後から2~3カ月で発生するため、ドクターとよく話すこと、場合によってはセカンドオピニオンも考えた方がいいでしょう。

 

痙縮、拘縮、肩痛

痙縮

脳卒中後に生じる筋の硬さのことです。脳の筋をコントロールしている場所の損傷で起こります。

 

筋をコントロールすることができず、異常な筋収縮が続き、痛みとなってしまいます。

 

痙縮の治療にはボツリヌス療法があります。

硬くなった筋を緩めることができます。

 

しかし、痙縮の根本原因は脳になります。

 

脳に対してアプローチするにはリハビリテーションが必要です。

 

根気よく身体を動かす練習をし、損傷した脳神経の再生を図ります。

 

 

拘縮

痙縮の筋が放置されるとその筋や周囲の関節は硬くなり、拘縮と呼ばれる状態になってしまいます。

 

硬い筋を伸ばすために、ギプスやスプリントを使うのもひとつでしょう。

 

さらに、自分自身の力で硬い関節を動かすことが重要です。

 

肩痛

脳卒中後の肩痛は痙縮や筋力低下によって生じます。

 

肩、腕、体幹の筋力低下により腕と肩甲骨の間の関節に隙間が生じてしまうことを亜脱臼と言い、肩関節痛みの原因となります。

 

亜脱臼によって周囲の組織が損傷すると、炎症といって痛みが増悪する可能性があります。

 

炎症が収まっても肩には拘縮が残り、凍結肩と言われる状態になってしまいます。

 

治療法として、亜脱臼を整復する(肩関節を正常な位置に収める)ことが重要です。

 

座っているとき、寝ているときはなどを使い、肩関節の位置を正しくする必要があります。

 

電気によって肩関節にある筋を収縮させることも治療のひとつです。

 

療法士からのコメント

脳卒中後の痛みを有する方は本当に多いと感じます。まずはドクターやリハビリスタッフに相談し、原因と治療方法を理解することが大事だと思います。

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