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2017.07.27 脳卒中

知っておくべき!6つの脳卒中(脳梗塞)の治療

 

 

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どのような治療法があるの?

 

この質問には、原因が「梗塞」であるか「出血」であるかという点が大きく関わってきます。脳卒中を発症してから時間が長くなればなる程に脳細胞が死滅するため早急に対応しなければなりません。

 

出血がない場合、虚血性の脳卒中を示します。凝固(血栓)を分散させて、さらなる凝固を防止(凝固因子の抑制)するための試みが必要となります。

 

 

血栓溶解療法(t-PA治療では、血栓の破壊または血栓の溶解治療が可能です。この治療法は薬剤を点滴して行います。脳出血の方には出血を悪化させるため適応でありません。 脳梗塞が起こってからできるだけ早く治療する程高い効果が得られると考えられます。この治療は、脳梗塞を発症してから3時間以内に投与を開始する必要があると言われておりましたが、4.5時間まで拡大したと言われています。そのため、できるだけ迅速に発症から治療を開始しなければなりません。

 

アスピリン又は抗凝固剤

 

上記に加え、アスピリンまたは抗凝固剤のいずれかをできるだけ早く投与する必要があります。薬剤の選択は臨床像に依存します。アスピリンは「抗血小板薬」として作用します。血小板の働きを抑制し血液が固まるのを防ぎます。それにより再び繰り返さないように二次予防を図ります。患者はアスピリン50-300 mgを毎日、期限なく処方された方が良いと言われます。アテローム血栓性梗塞又は一過性脳虚血発作に効果が高いと考えられています。

 

CHADS2スコア

 

CHADS2スコアは心房細動患者における脳卒中発症リスクの評価指標です。CHADS2スコアの点数が高い程、脳卒中の発症率が上昇し、点数が低い程リスクは低くなります。CHADS2スコアが1点でワルファリン(抗凝固剤)の投与を考慮する。2点以上でワルファリンの投与を推奨するとされています。ワルファリンの禁忌がある場合、もしくは脳卒中リスクの低い心房細動患者では、CHADS2が0点であり禁忌がなければアスピリンが投与の必要があるとされる。

 

C =うっ血性心不全

H = 高血圧

A = 年齢:75歳以上

D = 糖尿病がある

S2 = 脳卒中・TIAの既往がある

 

ワルファリンの代替として、リバーロキサバンダビガトランを使用することが推奨されています。

ワルファリンは血栓形成を予防する可能性はおよそ80%です。アスピリンは血栓の形成を予防する可能性は約20%です。より高い保護を選択した方が良いと思われるでしょうが、医学においては常に薬剤を使用することによるリスクとのバランスを考えなければなりません。

 

血栓回収療法

 

いくつかの専門病院では血栓回収装置による血栓回収療法が開発されています。柔らかいワイヤーを血管の詰まった所まで挿入し血栓を引き込んできます。血栓の回収中に血管を損傷し脳出血を生じることもあり、治療は簡単ではありませんが、開発が進んでいます。

 

脳出血の治療

 

脳出血であった場合は出血の大きさ、部位、出血を引き起こした根本的な要因または症状等を確認することによって決定します。この状態をコントロールしていくためには様々な薬物を服用する必要があります。高血圧、様々な血液疾患または糖尿病など考慮すべきことが多くあります。出血の原因が抗凝固剤であった場合、抗凝固剤は直ちに止められ、抗凝固剤の効果に拮抗する薬物が静脈内に投与されます。

 

手術療法

 

 

脳出血の手術は、「開頭血腫除去術」「CT定位的血腫吸引術」「脳室ドレナージ」「神経内視鏡手術」などがあります。脳卒中の急性期における手術は、それが必要となる適応があります。

 

脳内の出血量が多く血腫がその周囲の脳を強く圧迫して意識障害や呼吸障害を来たしてくる場合があります。そのような場合に薬物による治療だけでは改善させることが出来ないため手術が必要となります。また脳がかなり腫れている場合には、圧力を緩和するために手術が考慮されます。

 

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