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Brunnstrom stagesについて理解しよう
今回は、脳卒中後の運動麻痺の回復過程を段階的に示した一般的な指標である「Brunnstrom stages」について説明致します。
ステージⅠ:弛緩性麻痺
麻痺した筋の動きがない・自分で全く動かせない状態です。脳卒中発症後早期に良く見受けられる状態です。図の様にスリングを用い、肩を保護する必要があるかもしれません。
ステージⅡ:痙縮・連合反応がある状態
非麻痺側で力んだ際に、随意的ではない筋の収縮が見られたりする状態です。脳卒中後のstageⅡでは、通常は受動的運動や電気刺激などを通して少しずつ運動を回復させる段階です。随意的な運動は難しい状態です。
ステージⅢ:痙縮の増加・共同運動が著明に出現
活動的な運動と痙縮が強く起こります。上肢・下肢など全体的に体が動いてしまい、分離的な動きは難しい状態です。リハビリを徹底的に実行し、脳は効果的に筋肉とのコミュニケーションを再学習していきます。
ステージⅣ:痙縮が低下する・分離運動が現れる
分離的な運動コントロールが一部可能となってきます。痙縮は減少し、コントロールできる部分が増え、幾分 動きやすくなってきます。
ステージⅤ:分離運動が進む
複雑な動きが行えるようになってきます。この段階では、痙縮がより減少し、筋をよりコントロール出来てきます。自身で複雑な動きをすることができます。
ステージⅥ:分離が進み正常に近づく
痙縮はもはや存在しません。協調的な運動が可能となっています。複雑な動きはおおよそ完全に復元されており、一見回復したように見えますが、ぎこちなさが残存していたりします。
ステージⅦ:正常
体の動きが完全に復元されます。
療法士からのコメント
病院では、聞きなれない言葉を耳にすることが多いかもしれません。それらを理解する事で、自身の置かれている状態の理解をより深めることが出来ます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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