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脳卒中後の「怒り」に対する理解を深めよう
今回は、脳卒中後に「怒りやすくなった」「感情が爆発する事がある」など怒りの3つの原因と対処法についてお伝えします。
悲しみによる怒り
脳卒中者は片麻痺・失語症・視野障害などをはじめ様々な障害を引き起こします。
脳卒中者はその損失により、しばしば5段階(の悲しみを経験します。この段階には、「ショック」「否認」「怒り・混乱・抑うつ」「解決への努力」「受容」が含まれます。時には怒りの期間が数日間続きます。この段階は必ずしも順番で起こるとは限りません。
対処方法:上記の場合、怒りは障害による悲しみが原因なので、正しい考え方で受容していく事が唯一の道です。慌てず、少しずつ受容できるようチームで関わっていく必要があります。
脳卒中後のうつ病による怒り
怒りは脳卒中後うつ病の症状でもあります。脳卒中者の3分の1以上にうつ病は起こり得ます。脳卒中後うつ病の症状は、不安・絶望・悲観・関心の欠如・不眠・過敏および怒り等があります。
対処方法:怒りが脳卒中後うつ病の症状である場合、対処する最善方法は、うつ病の問題に最初に取り組むことです。脳卒中後のうつ病に関する記事も脳リハ.comでは掲載しておりますのでご参照ください。
脳の損傷による怒り
脳卒中後の怒りは、脳卒中によって脳の「怒り」「感情」等に関わる部位が損傷を受けた事が原因である可能性があります。この場合、怒りの爆発または他の激しい感情の表出の原因となり得ます。
対処方法:怒りのコントロールが難しくなっている場合は、その行動が脳卒中による脳の損傷が原因であることを家族や友人に説明することをお勧めします。ご友人・ご家族様がそのことを知っていれば、感情の爆発に対して寛容に接してくれるでしょう。
療法士からのコメント
脳卒中後に急に怒りやすくなったなど様子が変わった場合は、病気が原因かもしれません。医師に相談してみましょう。