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2018.01.22 脳卒中

ゆっくり眠れていますか? 脳卒中後の睡眠障害(不眠症・覚醒症候群・睡眠時無呼吸症候群)について

 

 

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脳卒中後の睡眠障害について学ぼう

 

 

脳卒中の再発のリスクを軽減しながら回復していくために大切なことをお伝えします。

 

睡眠は本当に重要です。脳卒中後に多くの睡眠が必要な理由・どの程度の睡眠を取ればよいか等をお伝えします。

 

研究では、6時間未満の睡眠で脳卒中リスクが増加することが示されてます。別の研究では、8時間以上の睡眠で脳卒中のリスクが増加する可能性がある事も示されました。

 

つまり、多すぎず少なすぎずというバランスが大切なようです。脳卒中のリスクを減らしたい場合は、夜間に約7時間の睡眠を取るようにしてください。しかし、脳卒中後の脳の回復を助けたい場合は、体が望む場合はそれ以上の睡眠を取っても良いです。しかし、十分に体が回復したら、脳卒中の再発リスクを減らすため、7時間の睡眠に戻ってください。

 

脳卒中後の睡眠障害

 

脳卒中後、不眠症・不規則型睡眠-覚醒症候群および睡眠時無呼吸のような睡眠障害が問題になり得ます。

 

● 不眠症 は夜間に眠れない睡眠障害です。このような睡眠不足は、しばしば昼間の眠気感を伴います。

 

● 不規則な睡眠-覚醒症候群 は、1日のサイクル(日中の日光や夜の暗闇)の影響を受けなくなり、結果として睡眠パターンが乱れた場合に発生します。

 

● 睡眠時無呼吸症候群 は、麻痺により影響を受けた呼吸が睡眠を妨げる状態です。「無呼吸」とは、「10秒以上呼吸気流が止まる状態」を指します。呼吸が止まり酸欠となるため、息苦しくなり夜中に頻繁に目が覚める症状が現れやすくなります。また、しっかり睡眠時間をとっても、何度も目覚めてしまうため良質な睡眠をとれなくなります。起床時に頭痛がある等の症状も起こります。

 

 

 

睡眠障害は不眠症および不規則な睡眠-覚醒症候群はライフスタイルの変化によって治療され得ます。

● 不眠症の場合は、コーヒーをやめる・毎日瞑想の練習するなど試みてください。

 

 

● 不規則な睡眠-覚醒症候群 の場合、運動量を増やすか、メラトニンの分泌を調節しましょう。夜中に強い照明の中にいると体内時計の働きが乱れメラトニンの分泌が抑えられてしまいます。明るい光によってメラトニンの分泌は抑制されるため、日中にはメラトニン分泌が低く、夜間に分泌量が十数倍に増加する明瞭な日内変動が生じます。

 

これらの解決策は、軽度から中程度の睡眠障害を治すのに役立ちますが、睡眠障害を経験し続ける場合は、医師に相談してください。

 

● 睡眠時無呼吸症候群 は治療するのが少し難しいです。まず、CPAP(上図)装置を試して、鼻や口の中に空気を連続的に流すことができます。それでも上手くいかなければ、医師と話し合い様々なタイプの手術オプションがあります。眠るのを妨げる可能性がある不安の根本的な問題に対処することを検討することもできます。

 

療法士からのコメント

脳卒中後は通常よりも脳も疲れやすく、休息が必要です。睡眠障害があっては、リハビリも集中して効果的に取り組めません。睡眠障害のある方は、早々に解決を図りましょう。

 

 

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