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脳卒中後の情動調節障害を治療するには?
今回の記事は脳卒中後の情動調節障害について書きたいと思います。
情動調節障害の原因
急に笑ったり、泣いてしまったり、強い怒りが湧いてきたり、、、このように感情のコントロールが効かない状態を情動調節障害と言います。脳内の感情を司る部位が損傷してしまうと、情動調節障害が見られるようになります
医学的な治療
薬による治療があります。抗うつ薬は情動調節障害に対して効果があると研究で認められているため、医師から処方されるでしょう。しかし、これらの薬は症状に対して効果があり、根本の原因には効果がありません。
根本的治療
先ほど情動調節障害の原因は脳内の感情を司る部位の損傷だと書きました。この原因に対して治療をしなければ根本的な問題解決には至りません。そのためには損傷した部位を補うように脳神経の再接続(神経可塑性)が必要です。
感情を再接続する
感情を再接続というのは奇妙な言葉だと思います。しかし、脳に刺激を送れば送るほど改善がみられるものです。例えばペットと遊ぶことで幸せを感じる、コメディ映画を見て笑う、悲劇の映画を見て悲しい気持ちになる。感情を認識し、表現する練習をすることで脳の感情を司る部位は刺激され、神経可塑性が進むのです。
療法士からのコメント
感情を再接続する、感情を練習するというのは馴染みがなくなかなかイメージが難しいかもしれません。周囲にいる人に感情を伝えたり、その際の表情などをフィードバックしてもらったりすることから始めると良いかもしれません。