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2017.11.30 脳卒中

麻痺による動きにくさの理由とトレーニング方法とは??

 

 

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脳卒中後における麻痺による腕の動きを可能な限り効率的に回復したい場合,問題の根本的原因と最善の治療法を理解することが必要です.以下に説明していきます.

 

麻痺による腕の”動かしにくさ”の原因とは!?

 

 

 

脳卒中後における腕の回復を理解するためには,まず腕が動かない理由を理解する必要があります.

 

そもそも脳卒中は,脳への血液供給が損なわれ,脳の特定領域に損傷を与えることで発生します.

 

腕の動きを制御する脳のある部分が損傷すると,腕を動かす能力が損なわれることに繋がります.

 

このことはつまり,動かない腕自体に問題があるわけではないことを示しています.むしろ問題は,脳と自身の腕が互いにコミュニケーションを取れなくなっていることに起因しているのです.

 

よって,脳と筋肉のコミュニケーションを回復できれば,腕の動きは回復の方向へと向かうことになります.

 

 

大切なのは”運動”ではなく”繰り返す”こと!

 

 

 

脳と筋肉のコミュニケーションを回復させ,脳卒中後の腕の動きを回復へ導く最良の方法は腕の運動です.

 

しかし,運動を行うことだけが重要なのではありません.重要なのは”繰り返し”行われることにあります.

 

繰り返し,つまり反復は脳が再配線するために使用するメカニズムである神経可塑性を活性化させます.神経可塑性が活性化されると新しい神経結合が脳に形成され始めます.

 

腕のエクササイズを繰り返すことで,新しい神経結合がより強くなります.これらの結合が強化されれば,脳と腕は再びコミュニケーションを始める可能性があります.

 

 

どのような訓練があるのか??

 

 

 

脳卒中後の効果的な運動回復の背景にある主原則は反復練習であり,リハビリに適用する方法は様々あります.2つほど挙げてお話しをします.

 

まず1つは,自身の「良い=非麻痺側」腕が拘束され,麻痺した腕を強制的に使用させる,CI療法と呼ばれるアプローチがあります.

 

2つ目のミラーセラピーは,ミラーに麻痺側・非麻痺側の両腕を置くことによりつくられる錯覚を用いた方法です.

 

脳は実際に自身の麻痺した腕を動かしていると錯覚します.これは神経可塑性を活性化し,運動を改善するのに役立ちます.

 

 

 

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