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2017.12.02 脳卒中

脳卒中後に生じる「20症状」の理解と治療 ー 身体機能面・精神面まで ー

 

 

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脳卒中後に生じる20の症状

 

この記事では脳卒中後に生じる副作用について書いていきます。20の症状を以下の4つに分けて説明します。

 

1.身体の動きについて

2.身体の機能について

3.感覚について

4.感情について

 

1.身体の動きについて

①片側に生じる麻痺

片麻痺と呼ばれる麻痺が生じることがあります。脳内の筋肉を動かす場所が損傷し、筋肉をうまく収縮、弛緩ができなくなります。 

<治療法>

最初は他動運動で脳に刺激を与えます。多少動くようになってきたら次は自動運動に切り替え、自分の意志で動かしていきます。最も重要なことは反復すること。運動を反復することで脳の神経が再接続されます。

 

②片側に生じる筋力低下

麻痺の後は筋力の低下も生じます。これは筋の問題ではなく、脳の問題であると認識することが大事です。 

<治療法>

①と同様にリハビリテーションを何度も繰り返すことが大事です。

 

③両側に生じる麻痺

身体の片側に麻痺が生じるのが一般的ですが、中には両側に生じる方もいます。 

<治療法>

当然ですが、両側に対してのリハビリテーションが必要になります。

 

④バランス障害

筋のコントロールに問題が生じると、バランスにも障害が生じます。 

<治療法>

リハビリテーションがバランスを改善するために必要となります。体幹のトレーニングも非常に重要です。

 

⑤廃用による筋力低下

麻痺により身体を動かさないと筋力は低下していきます。また、身体を使っていないことで使い方を忘れてしまう可能性があります。これを「学習性不使用」といいます。 

<治療法>

これも練習を繰り返すことで改善が可能です。反復した他動運動やCI療法(非麻痺側を制限し麻痺側の使用を促す)ことが有効です。

 

⑥硬い筋肉(痙縮)

痙性は脳卒中後に生じる筋肉の硬さのことです。 

<治療法>

治療としてボトックス注射があります。しかし、痙性は脳が原因のため、筋へのアプローチは一時的なものになってしまいます。根本的な治療として反復練習があります。動作を反復することで脳の神経が再接続されていきます。

 

下垂足

つま先を上げるのが難しくなるもの脳卒中の症状の一つです。一時的な治療は装具を装着することになります。これの一番のメリットは躓きづらくし、転倒の危険を軽減することです。根本的な治療は反復運動です。

 

⑧足趾の屈曲拘縮

足の指が握ったままで硬くなってしまうことがあります。 

<治療法>

装具によりある程度の緩和が可能です。根本的な治療はリハビリテーション、外科手術などがあります。

 

⑨嚥下障害

喉の筋肉をうまく操れないと飲み込みに問題がでます。

<治療法>

柔らかいものや寝た姿勢で食べることはむせの原因となります。ゆっくりと食べることもとても重要です。飲み込みに全神経を集中し、脳に刺激を与えることが必要になります。

 

2.身体の機能について

 

⑩言語障害

脳内の言語を司る部位が損傷すると喋れなくなります。 

<治療法>

言語聴覚療法や歌唱療法などが効果的です。

 

⑪視野欠損もしくは空間無視

視野の一部が欠けてしまう、もしくは空間にある物を認識できなくなることがあります。 

<治療法>

空間無視に対して見えない部位に注意を向ける習慣を作ることが大事です。注意を向ければ向けるほど、脳を刺激し回復につながります。視野欠損に対しては眼の運動が有効です。

 

⑫膀胱と腸の問題

尿、便に関する問題が生じる可能性があります。 

<治療法>

尿意を感じた際に我慢することを練習します。100まで数を数える、アルファベットを逆順に挙げていくなどをしながら我慢の仕方を覚えていきます(膀胱に適正の尿量がたまっている場合は別です)。

 

⑬てんかん

てんかん発作を生じることがあります。 

<治療法>

てんかん発作中は抱きしめたり口にものを入れたりしてはいけません。横向きにし、発作が落ち着くまで待ちましょう。どれくらい発作が続いたかを注意してみましょう。5分以上続くようでしたら、救急車を呼びます。治療として、抗てんかん薬があります。

 

3. 感覚について

 

⑭感覚障害

感覚障害にはいくつかの種類があります。

・温度がわからなくなる

・痺れ

・味覚障害

・嗜好の変化

・針で刺されるような感覚

 <治療法>

感覚再教育があります。様々な温度や触感のものを触り、脳へ刺激を加えます。

 

⑮脳卒中後の痛み

脳卒中後の痛みの原因を特定することが大事です。中枢性の痛みは針で刺されるような痛みを感じることが多いです。

<治療法>

⑭と同様に感覚再教育が必要となります。痙性による痛みの場合、リハビリテーションは有効な治療法と言えます。ボトックス注射なども疼痛緩和の一助となります。

 

⑯頭痛

頭痛も脳卒中後の症状として現れることが多いです。 

 <治療法>

水をたくさん飲むことをお勧めします。脱水による頭痛である可能性があるためです。脳の75%は水でできています。回復中の脳はさらに水が必要です。こまめに水を飲むようにしましょう。薬も重要な治療法です。医者に相談しましょう。

 

⑰疲労、眠気

脳卒中後は眠気、疲労を感じることが多くなります。 

<治療法>

眠気があるときはそのまま寝るのが一番です。眠れない場合、医者に相談し、薬を処方してもらいましょう。

 

4.感情について

⑱うつ病と不安症

うつ病と不安症を呈する方は多いです。

 <治療法>

地域の脳卒中者サポートグループに所属すると良いでしょう。孤独を感じないようにすることが大事です。

 

⑲アイデンティティーの喪失

脳卒中後は以前の自分とは違う自分であるように感じてしまいます。 

<治療法>

服薬や内省することが有効と言われています。

 

⑳コントロールできない笑い・泣き

情動不安定となることがあります。 

<治療法>

服薬が一般的な治療法です。また、情動不安定であることを受け入れると症状が安定すると報告されています。

 

療法士からのコメント

脳卒中後の症状は人それぞれで様々なタイプがあります。医者やセラピストとよく話し、症状の理解や治療法の選択を行っていただければと思います。

 

 

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