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質問94:本人や家族は退院前までに何をインフォームドコンセント(IC)で質問すべきですか?
専門家からの回答
●まずは虚血性なのか出血性なのか、脳卒中を治療するために何がなされたかを知る必要があります。また脳卒中を引き起こした原因となる危険因子が何であったかについて尋ねるべきと思われます。
●脳卒中の最大の危険因子として高血圧があり、高血圧がある場合は自分の値を知りましょう。血圧が脳卒中の原因である可能性が高い場合は、新しい薬を服用している可能性があります。薬の作用・副作用について知りましょう。
●脳卒中は再発するリスクがあります。脳卒中の徴候や症状を知っておきましょう。頭字語「FAST」— Face(顔)、Arms(腕)、およびSpeech(会話)を覚えましょう。 3つすべてをテストし、疑われる場合は救急車を呼びましょう。脳卒中は時間(T)との勝負です。脳卒中を再発させないための予防法を質問しましょう。気になる事がなくなるようにたくさん質問しましょう。
●退院計画について質問をしましょう。退院計画の詳細を理解している必要があります、どこに退院するのか?家に帰れないのならば施設等に入所する期間は?どのように診察やリハビリをフォローアップしてもらえるのか?何か分からないことがあった場合は誰に連絡すればよいか?
●介護者は、介護する上での質問をしましょう。介護は初めての経験が多く、大切な方の回復を期待をしながらも、ストレスを多くもたらします。脳卒中は人間関係を変えてしまうことがあります。以前は頑丈であった関係でさえ、脳卒中後にいくつか困難な場面をむかえてしまうことがあります。回復は長い過程です。人格変化を引き起こす脳へのダメージがあるかもしれず、まるで別人のようになってしまう方もいます。介護者もストレスを経験し、そして発症前にあったお互いの関係・役割は変化します。ストレスが出来る限り少なく、介護できるように十分に相談・質問をしましょう。一緒に過ごす時間が長くなると、お互いが何を考えているのか言葉を必要とせず、新たなつながりを見つけることができます。一緒に過ごす時間は、新たな関係の基礎を築いていきます。悩んだ時は、抱え込まずに専門のカウンセリングを受けましょう。
そのように、病気の事、これからの生活のことなど本人・介護者と気になる事は出来る限り聞いて少しでも不安なく、希望を持った生活を送りましょう。