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質問62:回復期の脳卒中者にとっての最良の食事とは?
専門家からの回答
リハビリを行う上で覚えておくべき2つの重要なことのうちの1つは『栄養』です。(もう一つは睡眠です。)
今回は、その栄養についてお伝え致します。
タンパク質の摂取は必要です。
脳卒中者は多くのエネルギーを使いながら筋肉を築こうとしています。即時的なエネルギーのために、ある種の炭水化物を必要とします。(炭水化物は筋肉を動かすエネルギー源です。筋肉を作る大切な栄養素の一つが「タンパク質」です。)
タンパク質の摂取状態がどのように脳卒中後の転帰を改善するかについての良い研究があります。通常、1日体重1キログラムあたり1グラムのタンパク質の摂取をお勧めします。他の医学的問題を含む方は1.2~1.5グラム程が良いかと思われます。サプリメント等を使うよりも、高タンパク質食品を食べることが大切だったりします。では、どんな食材が良いかと言うと、赤身の肉、魚、七面鳥、ピーナッツバターまたは卵等をお勧めします。
多くの脳卒中者は便秘や腸機能に問題があるので、食物繊維や他の栄養素のためにも果物や野菜をお勧めします。問題は、多くの方がジャンクフードを食べていることです。それがそもそも脳卒中を起こした原因となっている可能性があります。それらの好ましくない習慣をより食生活に変えることが大きな課題じと言えます。
脳卒中は予防可能です。それは簡単な事ではないかもしれませんが、その方法は知られています。その中でも、多くの医師や医療職者が正しい食事をするように話すと思います。それほど、大切であり、意識できる部分だと思われます。
減塩は必要です。
加工食品や調理済み食品は塩分摂取量が多い可能性があり、減らす必要があります。
『地中海式食事療法』をお勧めいたします。
糖尿病やメタボリックシンドローム(高血圧、血糖、コレステロール、体重)の管理に役立ちます。地中海式食事療法は、心臓の健康を改善させ、脳卒中を含む心血管疾患のリスクを減らすことができる研究データが存在します。地中海式食事療法は新鮮な果物、野菜、魚、全粒穀物およびオリーブオイルを多く含む食事療法です。チェックしてみて下さい。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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