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質問26:脳卒中者の転倒を防ぐために何ができますか?
専門家からの回答
脳卒中者の転倒は多く、傷害をさらに引き起こしてしまう可能性があり、対策をしっかり立てておく必要があります。
脳卒中後に退院した人々の約30%が転倒されるようです。転倒の多くは、自宅で発生しています。
最も危険な時期は、退院後の最初の数週間で、特に歩行に援助を要している人や、歩行補助具を要する人に多いようです。
まずは予防です。
転倒を防ぐために、特に最初の数週間は、移動する時に必要な環境・支援があるかを確認する必要があります。転倒は通常、注意散漫となっていたり、不慣れな環境や急いでいる時に起こります。まずは、自宅内の動き方を計画しましょう。
自宅内の動線とその所々での支持物などの環境や歩行補助具、履物、その環境下での動き方など確認してください。
家の中の転倒の引き金となる全てのものを取り除きましょう。スリッパを脱ぎ、歩行の動線上にコード類が無いようにしましょう。部屋は明るくし、動線をスッキリさせましょう。脱衣場・浴室は転倒しやすい場所です。手すりや滑り止めなど準備しても良いでしょう。
脳卒中における転倒を引き起こす身体要因
・麻痺または筋力低下
・痙縮(痙性)
・感覚低下、脱失
・好気的運動能力の低下
・高次脳機能障害
歩行を改善する最善の方法は歩くことです。まずは練習する安全な場所を探しましょう。その場所で、繰り返し繰り返し集中的訓練を行います。
万が一のため、床からの立ち上がりや床での移動練習も行っておきましょう。練習を行っておくか、行っていないかで床に下りてしまった時のパニックの程度が変わります。しかし、立ち上がれない程の痛みがある場合や頭を打ってしまった場合などは、すぐに病院へ行きましょう。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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