自主トレ ポイント
回数を重要視される方がいますが、運動の質を重要視する事が脳卒中の方には特に重要です。研究においても脳卒中の方の立ち上がりができない要因は、筋力ではなくバランスであると報告されています。
まず立ち上がる際に自身の姿勢を意識することが重要です。
立ち上がる前の重要なポイント
・お尻の位置(麻痺側のお尻に乗れているか?感じれているか)・足の位置(麻痺側の踵や足先を感じられるか?ついている感じがあるか?)
・姿勢(胸を張って座れているか?)
・目線はまっすぐか
・肩や腕に力が入っていないか?
などがポイントです。
上記を感じる意識ができたらゆっくり立ち上がるようにします。腕が麻痺していてテーブルに乗せられないのであれば、無理やり乗せる必要はありません。 転倒などに注意して、安定したテーブルを利用することをお勧めします。
立ち上がり実行中の重要なポイント
・無理やりテーブルを引っ張って立たない・勢いをつけて素早く立たない
・足に体重が乗ることを意識する
・目線はまっすぐで、胸を張って立っていく
・立ち上がった際はすぐに座らず、きれいな立位姿勢を意識する
ご家族様や介助者の方へ
立ち上がりが不可能な場合、純粋に筋力が弱いわけではなく、患者様が立ち上がるための身体の位置や 設定を間違えていることが多いです。以下の点に十分配慮して、姿勢を修正したり、声掛けを行ってください。
・座席の前端に十分に近づき、前傾ができる態勢かどうか
・補助として横に立ち、倒れた場合に支えられる位置にいる。
・身体の前傾(前に重心を移動させる)を学習させるため、人差し指を頭部と脊柱にあてることで、身体を動かす感覚を与えてあげる。特に非麻痺側の下肢の前上方に誘導する。
・同様に指を腰部もしくは骨盤にあて、前傾が不十分なまま立ち上がらないようにする。
・指は押すのではなく、添えるように触れるだけで、「ここがあなたの身体ですよ」と教えてあげるイメージ
?足の自主トレ一覧
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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