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上肢を空間に留めるための遠心性トレーニング
今回の練習のポイントは上げた手を「ゆっくり下ろす」ということです。
研究では、遠心性トレーニング(筋肉を伸びながら働かせる)が、求心性トレーニング(筋肉を縮ませて働かせる)より脳卒中者にとってより相応しいということが示唆されています。簡単に言えば、遠心性というのは手を上げた後に「手を下ろしていく段階」のことを言います。筋肉を肥大させていく重要な因子となります。それは腱や靭帯などの発達を補助し、体を成長させる脳卒中者の回復にとって大切な薬のようなものとなります。
この練習を良く行う事で、空間上に留める事ができるようになってくる可能性があります。
【運動のポイント】
① 足を肩幅に開いて立ちます。体の前で麻痺側の手を非麻痺側の手で握ってください。
② 出来る限り麻痺側の力で手を上げていきます。手をしっかり伸ばします。足りない分だけ非麻痺側で補助し、胸の高さまで腕を持ち上げます。上げ下げを繰り返します。下げる時は上げる時よりもゆっくり下ろすよう意識しましょう。
● 正面以外にも左右斜め方向に上げる
● 3秒または5秒など数を数えながらそれに合わせて行います。
③ 慣れた来たら、頭の高さまで手を上げていきます。頭の高さまで上げ下げを繰り返します。
④ 次に、頭の高さまで上げたら、非麻痺側の手の補助を人差し指のみで補助するようにします。さらに出来そうであれば、補助なしでゆっくり下ろします。
● 麻痺側のみで行うのが難しい場合は、非麻痺側で正しい運動の感覚を補助しながら行います。
● 遠心性の練習ですので、下ろす時はゆっくりを意識して下さい
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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