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棒を利用した手のエクササイズ(5)
今回は、棒を用いた手の機能練習をお伝えします。棒の上端を持ち、徐々に手を下端の方へ交互に持ち替えていく練習です。手の位置は一定の位置で行うので、最後には剣を持っているような状態となります。
この練習は重要です。手指を開いて棒を握り、手を棒に適応させ、再び開いて持ち替えるといった多くの機能性が求められる練習です。他の棒の練習を行う前に、行うと良い練習です。
出来る限り練習を行う前にストレッチをまず行ってから始めて下さい。
【運動のポイント】
① 非麻痺側の手で棒の片端を胸の高さで持ちます。もう片端は下方を向いています。
② 次に麻痺側の手を非麻痺側の手のすぐ下に伸ばします。非麻痺側の補助を必要な分だけ借りても構いません。
③ 棒を手の平で満遍なく握れたら、非麻痺側の手を離します。
* 握りに偏りや不十分さがある場合は、非麻痺側の手で麻痺側の指の位置を修正したり、しっかり握る感覚を教えるようなイメージで麻痺側の手の上から握ってあげても構いません。上手く握れず多少棒がズレて落ちたりすることは気にせず行って下さい。
④ 今度は非麻痺側の手で、麻痺側のすぐ下の部分を握ります。握っている部分の高さはずっと胸の位置に保持します。
⑤ 麻痺側の手を出来る限り麻痺側の手の力のみで開き、棒から離していきます。そして、再度非麻痺側の手のすぐ下を握ります。
* この練習では、胸の高さで行う為、目で確認しながら行いやすいです。目で見て出来るようになったら、手元を見ずに行うようにしていきましょう。
* 上手く手指を開いて棒から離せない場合は、まずは集中して開こうと意識します。最後に一旦リラックスして非麻痺側の手で棒を指が開く様々な方向へ動かし棒から手を離していきます。
⑥ 同じ要領で下端まで持ち替えていきます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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