Facebook メルマガ登録にて定期的に最新情報を受け取れます。
棒を利用した手のエクササイズ(2)
意図して手の運動を行う事は、手に関与する脳機能の改善をサポートする可能性があります。物に触れて重さや質を感じる、目で見る、音を聞く、集中、麻痺側の手を使用している時のバランス感覚など様々な情報を通して脳機能は更新されていきます。そして、様々な感覚を麻痺側の手を通して経験していく事で脳が「麻痺側の手も使える」という認識をする助けとなります。
練習は、実生活と結びつけながら行う必要があります。練習をした後に、例えばケトルを持って注ぐなど麻痺側を用いた行動を行い、どれくらい使えるようになってきたか定期的なテストをしましょう。
何が出来なかったのかを考え、練習に繋げる事も大切です。
今回も、棒を用いた練習をお伝えしていきます。
【運動のポイント】
① まず、始めに非麻痺側の手を活用して麻痺側の手で棒を握ります。
② 非麻痺側の手で棒の片側を持ち、捻ったりしながら麻痺側の手の中に感覚を入れていきます。
③ 非麻痺側の手を活用しながら、様々な方向に動かすことで、手の中をストレッチすることが出来ます。各指の付け根が伸びるように意識して棒を動かしましょう。
※ 途中、非麻痺側の手で麻痺側の指の配置や握りの程度等修正しながら行います。
④ 手の中にたくさん感覚を入れたら、麻痺側の手だけで握っていられるか試してみましょう。
⑤ 可能であれば、麻痺側のみで様々な方向に棒を動かしてみましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
————————————————————
〒113-0033 文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
ニューロリハビリ研究所 STROKE LAB
電話番号:03-6887-5263
メールアドレス:t.kaneko@stroke-lab.com
TwitterやYouTubeなどはアイコンをクリック↓↓↓