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床への座り動作②
床への座り動作は、脳卒中患者様はしばしば動作方法が分からず、危険を伴うことがあります。ここでは他のバリエーションを示します。一番危険な方法は、立位から前傾していき、床に手を伸ばそうとする方法です。それは行わないでください!
また、支持物なしでいきなり床から立とうとする方法も危険です。いきなり立とうとすると足の正確な位置が分からないまま立ち上がることになります。まずは椅子などを支えながら、順番通りに、身体を柔らかく使い、正しい身体の位置と立ちすわりで通過する経路を確認しながら、座り動作を行うことから始めましょう。
【椅子から床への座り動作のポイント】
①立ち上がりの項で述べたと同様、椅子の前端までお尻を動かし、椅子を把持しながら立ち上がる。
②麻痺側へ体重を乗せながら、横方向を向く。
③再び非麻痺側上肢・手掌、非麻痺側下肢の足尖、麻痺側下肢の足底の3点“三脚モデル”を使用して、非麻痺側の膝が床につくようにする。
④膝立位となったら、麻痺側と非麻痺側へ重心移動を繰り返すことで、麻痺側の促通と安定性の確保を図る。
⑤非麻痺側上肢の前腕全体を椅子で支持させ、非麻痺側全体に重心を寄せる。同時に麻痺側の下肢を引き、麻痺側の膝も床についたポジションをとる。
⑥ここでも左右の重心移動を繰り返し、麻痺側の促通を図る。
⑦そのまま非麻痺側方向へ傾きながら身体を降ろしていき、臀部が床につくよう降ろす。
⑧再び椅子に座るには、この順路と逆を経過すれば立ち上がることができる。
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国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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