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マインドフルネスとは? 基本と実践
マインドフルという言葉があります。マインドは「心」・フルは「満たされている」の意味です。つまり、心が満たされている状態の事です。“マインドフルネス”は代表的なものでは瞑想やヨガなどで取り組んでいる方が多いです。
“マインドフルネス”は不安や後悔や否定的な気持ち等の考えすぎてしまっている心の雑念を捨てて、リラックスして、ただ「今」に集中して感覚を研ぎ澄ますことを行います。そうすることで、集中力の向上・ストレス軽減・睡眠の質の向上等のメンタルと関わる部分の改善が見込まれます。
これは、脳卒中とどう関係しているのでしょうか?
脳卒中発症前には、音楽を聴きながら・友人と話をしながら・様々なことを行いながらでも運動が行えたでしょう。しかし、脳卒中後には、注意(集中)が続かず、今行っている運動に集中することで精一杯の方もいらっしゃると思います。また、脳の中では様々な雑念が浮かび、それがストレスを生みだしています。
マインドフルネスの取り組みで脳を変える事で、リハビリの大変さに圧倒されたり、不安になったりせずに、集中して練習に取り組めます。集中する事で運動効果も増し、脳卒中の回復がより促進されます。心の解放と受容をもって、自分に否定的な心に近づくことを学習していきます。
一般的に、マインドフルネスを実践すればするほど注意力がついてきます。それは、繰り返し行う事でその状態に近づくような方向に神経可塑性が促進されるからです。筋肉と同様に、脳を使えば脳も大きくなります。具体的に言えば、マインドフルネス(瞑想など)を行うと、感情や思考に対する注意の機能を持つ前頭前野を使います。
マインドフルネスの実践
1. 今その瞬間の感覚に集中しましょう。
様々な雑念を捨て、特にリハビリ時には、筋肉がどのように働いているか、運動の意識すべきところに細心の注意を払い、体に100%注意を集中させます。
2. 好奇心を持って、物事に取り組みましょう。
否定的に物事を捉えるのでなく、目の前のことに興味を持ち、様々なことに「気付ける」ようにしていきます。
3. ありのままを受け入れる
自分の中の偏った考え方で自分を縛るのでなく、物事をありのまま受け入れてみましょう。脳卒中後に自分の一部を失ったように感じ、恐怖や不安が回復を妨げてしまっている場合があります。
人生の流れを受け入れるようにしてみましょう。凝り固まった考えを解放する事で、恐怖や不安を忘れてしまいます。それが回復にとってよいものとなる可能性があります。
4. 結果はゆっくり待つ
リハビリが何年も何年も続くと結果や進歩が見えなくなることで挫折することがあります。しかし、マインドフルネスでは、いつの間にか気付かない間に努力が報われているものと信じて、努力を続けていきます。努力を中断し、奇跡を待つことではありません。むしろ、努力を続けて、ゆっくり時間をかけて報われるものと信じていなければなりません。
療法士からのコメント
リハビリの成果はすぐには出ない方も多いです。それでも、地道に努力を続ける方は、努力をしない方と比べ、生活の質を高く維持し、成果も地道に現れてきます。ありのままの自分を受け入れ、今この瞬間を大切に過ぎしていきましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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