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脳卒中は人生を変えるイベントであり、これらの変化に備えることが重要です。
ご自身、愛する人が脳卒中を経験した場合、以下の記事は入院から退院後に役立ちます。
脳卒中後の回復中に必要な 7つのポイントを以下に示します。
1. 運動機能の改善は、身体ではなく脳で始まる
脳卒中後の機能障害は患者によって異なりますが、脳卒中後の運動を改善する最良の方法は、リハビリ練習を繰り返し練習することです。
リハビリ練習・セラピーは伝統的なリハビリ訓練とは異なります。伝統的なリハビリは筋肉を強化しますが、最新リハビリは脳を強化します。これはSTROKE LABでのセラピーも同様です。
リハビリの目的は、神経可塑性を活性化することによって脳を構築することです。これは、脳が自身の神経細胞を再結合するために使うメカニズムです。
神経可塑性は反復によって活性化されます。何度も練習することで、脳がより良くなり始めます。
2. 回復は3ヶ月後に減速し始めるわけではない
脳卒中後、回復の流れを理解することが重要です。回復は一直線には起こりません。多くの浮き沈みがあり、進行中の低下によって落胆しないことが重要です。
脳卒中後、約3ヶ月で回復速度が遅くなることがあります。これはプラトーと呼ばれ、正常な反応です。決してパニックに陥らないでください。落ち着いて、プラトーを適切に管理する方法を知っておくべきです。
3. プラトーを駆け抜けて、回復を加速する方法を理解する
プラトーを破る最善の方法は、あなたのリハビリ習慣を切り換えて挑戦し続けることです。
バラエティー(多様性)は、リハビリのスパイスになります。脳が常に同じ刺激にさらされると、それに慣れて回復速度が遅くなり始めます。
しかし、脳が新たな刺激にさらされたとき、そしてその刺激が挑戦的な刺激の場合、脳がそれに追いつこうと活性化します。
4. 摂食/嚥下障害に注意
嚥下障害と呼ばれる脳卒中後の機能障害を呈している場合、食べ物や飲み物の摂取に困るかもしれません。
これを助けるためのヒントをいくつか紹介します:
・柔らかい食べ物を食べる
・濃い液体をゆっくりと飲むことで、窒息を防ぐ
・横になって食べると窒息のリスクがある
・チョコレートスープのような粘り気が強い食品は、窒息の原因となるので避ける
・ゆっくりと慎重に食べる
嚥下障害は非常に危険で、致命的な脳卒中の後遺症となります。あなたが安全に食事をすることに不安がある場合は、介護者が一緒にいることを確認してください。
5. 自宅を改修することによって転倒を防ぐ
脳卒中後の運動障害のために、ほとんどの脳卒中の生存者はバランスに問題があります。残念ながら、これは転倒の可能性を高めます。
転倒を防ぐために、さまざまな機器が用意されています。
・シャワーの手すり
・シャワー移乗ベンチ
・滑り止めマット
作業療法士は、脳卒中の後に家庭を適応させるための優れた提案をしてくれる可能性があります。
6. 感情の爆発は正常な反応
患者と介護者の両者が、脳卒中に伴う新しい感情のために自分自身の感情を準備する必要があります。
時に脳卒中が脳の感情中心に影響を及ぼし、感情的な不安定性が生じることがあります。
情動不安は、笑いや泣きの発作を特徴とし、誤診されることが多いです。
脳卒中による外傷は、脳卒中後のうつ病、または不安を引き起こす可能性があります。これらの新しい感情に対処するために、脳卒中生存者はサポートグループに参加する必要があります。
介護者は、友人や家族、あるいは自分自身の支援団体からの支援も求めなければなりません。
7. 回復に対して諦めない
最後に、すべての脳卒中患者および介護者は、回復のために戦う準備をすべきです。今後、多くの課題があり、臨機応変さと継続が重要です。
そして誰かが完全な回復が不可能であると言ってきても、それは無視しましょう。さもなければ、それが本当であると錯覚して、不安の連鎖・やる気の低下などに巻き込まれる可能性が出てきます。
周りの意見に左右されず、自身で地道に努力し続けることが、よりよい結果へとつながります。

国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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