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2017.01.18 脳卒中

脳卒中後に「あきらめていた」ことを「できる」に変えるための第1歩!!

 

 

 

 

 本サイトでは、機能的なエクササイズのための基本的なテクニックを紹介します。“機能的”とは、例えば椅子からの立ち座り、床からの立ち座り、屋外での歩行、転倒した場面からの立ち上がりなど実生活で行う動作を指します。

 

これらを恐怖なしに流動的に行えることを理想とします。また、上肢について触れる自主トレもあり、麻痺した上肢の小さな動きや、痙縮の改善、上肢を使用とした全身運動などについて述べていきます。

 

 主要な目的はこれらのエクササイズを通して運動制御、バランス、身体の強さ、全身状態を改善させ自分の身体を重量下でも自由に動かせるようになることを目的とします。

 

この運動を自宅や施設の中など、それぞれが生活する範囲でいかに実践できるかが重要です。最終的に、分自身の限界に取り組むこと、家庭内での役割を再び持つこと、生産的な仕事や作業に取り組めること。日常生活を楽しむこと、社会参加を積極的に行うこと、などを実践し、生活の質を上げていくことを目標とします。

 

 

不可能を可能にするために

 

 

 紹介するトレーニングメニューは、様々な年齢や脳卒中の種類、重症度の脳卒中患者様に取り組まれものであり、実践的に行えるよう配慮しています。プログラムを通して、初期のような混乱状態(治療者による治療が続けられなくなった際に生じる混乱状態)から脱し、再学習(いつ何をどうすべきか、どう行うべきかという学習)を促し、参加(建設的な活動に楽しみながら参加)につなげます。従来の回復率を越える状態になり、社会参加する戦略を見つけられるよう支援します。

 

 トレーニングメニューは、セラピストによる治療が利用できなくなったり、改善がおもわしくなくなった状態からさらに飛躍することができるものです。プログラムの内容だけでなく、根拠となっている理論や戦略を知ることで、どの時点でこのプログラムが有効なのか理解できます。また、既往歴や脳卒中の種類、障害部位、重症度などは個別性が強く、回復の程度に影響します。

 

 さらに、年齢や認知・精神・心理状態、自宅周囲の環境因子などが良好であれば機能回復をはやく前進させます。このように脳卒中からの回復は病気の重症度や周辺の環境因子などの影響が強く、個別に事情は異なります。なので、回復の程度に関して他の患者様と詳細に比較したりすることはあまり意味がないということを理解しておいてください。

 

 これらの一つ一つの因子にしっかりと向き合い、改善していくことの方が重要です。個人で解決できる範囲にも限界があり、努力しても改善されないこともあると思いますが、あきらめずに周囲に依存しない高い自立度を追求すること、社会へしっかりと参加をすること、を目標としていきます。

 

 機能回復の理想は、訓練を通して能力が改善され,新たな応用的なトレーニングに取り組める能力を高めることです。それを社会で活かし、さらに能力を高められる好循環を作り出します。

 

 例えば、地域コミュニティでの集団での自主訓練やアクティビティは、理想的な目標の一つです。そういった場で自分よりもさらに機能改善ができている人と接することで、自分の能力をさらに引き出すことができます。

 

 アクティビティの例としては、ウォーキング、ジョギング、武道、有酸素運動、ヨガ、ピラティス、太極拳、気功、ガーデニングなどが考えられます。そういったアクティビティの中で重力に抗して課題をこなしていくことで、少しでも筋肉を鍛えたり、ストレッチすることが身体に好影響をもたらします。楽しみながらチャレンジしてみませんか?

 

 もし現時点で難しければ、サポートするトレーナーやセラピスト共に潜在能力を引き出せるように挑戦し、自律的に取り組めるよう環境を設定するべきです。

 

 病院での決まった型での機能訓練から、地域で社会参加する様々な楽しい、やりがいのある活動へ移行するこは、脳卒中からの機能回復に本当に成功した人にとっては重要な要素です。

 

 例として手の機能回復について考えてみましょう。指に効率的な動きが少ない場合、毎回指先に集中して、少しずつ動かすという訓練ができますか?うまく動くようになりますか?集中して努力した場合、それに見合う有益な効果があるでしょうか?

 

 確かに脳内のニューロンは、特定の動きを強く思考したり、他の人がその特定の動きをしているのを見ることでも運動野が活動することが知られています。これも有益な方法の一つではあります。しかし楽しんで行うアクティビティは単一的でなく多様な動きがあり、「やろう」「やりたい」という意志を伴って動かそうとすることができるため、神経回路の促通は効率的です。

 

 日常の動きでは、手が動かないことを他の部位で代償することができます。例えば物体の把持と解放を行おうとした場合、手のみでなく体幹、肩、腰、肘を動かして作業を完了させようとする場合があります。多くの患者様がこのような動作を行うのを見てきました。このような状況では、単一的な練習に固執することは少し難しいのではないでしょうか。

 

 この問題を解決するために、いくつかのバリエーションを紹介していきます。これにはめげない意志と勇気が必要で、それがなければ落ち込み、動き始めた手足で動くことを辞めることになりかねません。進捗が遅く、手足を単純に動かすことは非常に退屈です。単純でなく多くの要素があり、自分の訓練に対してすぐにフィードバックできる要素が多くあることが必要です。このフィードバックで得られる気づきは機能回復の根幹であり、気づきを洗練させることが重要です。

 

 明らかに、提供されるプログラム全てがあなたに適しているわけではありません。最初は難しく、プログラムが進み過ぎていると感じるかもしれませんが、運動の制御やバランス、筋出力の強さ、分離運動など身体的な要素を取り戻すために、かいつまんで実施することもできます。このプログラムは、セラピストによる平均的な訓練にプラスして行われることで、最大の武器として機能するものです。

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