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脳卒中後の歩行障害「下垂足」の対処法
今回は、脳卒中後の「下垂足」についてお伝えします。説明に入る前に、「下垂足」とは、つま先を持ち上げる筋肉を制御できず、歩行や足を持ち上げる際につま先が持ち上がらずに垂れ下がってしまいます。このため、踵から着く歩行が困難になります。足をすったり、足部でのバランスコントロールが低下することから転倒する可能性があります。
下垂足(フットドロップ)の原因は?
下垂足は前足部を持ち上げることができないことにより起こります。これは次のような根本的な問題から起こります。
①神経損傷
②筋肉または神経障害
③脳卒中
④多発性硬化症
⑤脊髄損傷などが挙げられます。
下垂足に対してできることは?
リハビリ、装具、または電気刺激の3つの対処法があります。
①リハビリ:リハビリは下垂足の最良の治療法です。現状では足を十分にコントロールすることができませんが、リハビリテーションは身体ではなく脳から始まることを覚えておくことが重要です。足の練習をするときに、脳に信号を送ります。この信号は、脳が自身を再配線して、最終的に筋を制御する方法を再学習していきます。改善には時間がかかるかもしれません。しかし、回復のために、リハビリが最善の方法であるという信念を持ってください。
②装具をつける:足関節の装具を使用できます。足装具(AFO)は、物理的に足部を支え、正常な歩行を促します。装着した状態で靴を履くことが出来ます。セラピストがAFOが必要と言ったら、試してみて下さい。下垂足を防ぐのに役立ちます。しかし、装具を履いたことで解決としないで下さい。装具を装着し、足を使うことが少なくなる程、脳はその使い方を完全に忘れてしまいます。学習された不使用の危険性が潜んでいます。
③機能的電気刺激の使用:機能的電気刺激は、麻痺した筋肉内の神経に小さな電気パルスを送ることによって、流された電気で筋肉が活性化し、足の動きをサポートします。足に取り付ける電気装置などを使用することが出来ます。
療法士からのコメント
装具は、動作能力を高めてくれるデバイスです。しかし、装具に頼りきりとなると、身体機能面は低下していく一方です。装具・訓練セットで考える必要があります。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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